構造見学会の記録

2006-11-02 21:39:18 | 家のこと(土地決定まで)
28日土曜日に大地工務店さんの構造見学会に行ってきました。
やっぱり構造見学会は面白いですね。嫁さんなんかは興味なしといった風情でしたが、構造材があらわになった建築現場を見るのは興味深く、意義深いです。今回の現場は約45坪の外断熱住宅でした。柱は国産檜、梁には米松を使用しています。気密材の裏面が丸見えで、現実どのように施工されているのかがよくわかり、だからこそ外壁と屋根、軒との取り合いが難しいのが素人でも理解できました。気密材、断熱材を連続させるというのは言うは易しですが、施工となると大変な労力が伴います。屋根の角度に合わせて現場で断熱材をカットし、断熱欠損の出ないように施工されます。まさしくこんな作業は現場の大工の腕が問われる作業であり、熟達していないとできるもんじゃないです。
よく、工務店選びの際は現場を見せてもらえという話があり、現場をきれいにしているかとか大工さんの対応の良し悪しならわかりますが、正直、現場で施工途中の家を見てもその施工が丁寧なのか雑なのかなんて素人にはわからないですね。社長にいくつか現場を見るポイントを教えてもらいましたが、やはり素人が見るポイントとはまったくちがいます。言葉でうまく説明できないので、ここでご紹介できないのがもどかしいです。誤解を恐れずに記すと、細かな金具の施工状態を見るのもひとつだとおっしゃってました。ひとつひとつの小さな金具(といっても色々あるのですが)がしっかりと施工されているか。それくらいなら素人でもわかるかも知れません。そんなところにこそ大工さんの意識って出てくるのかもしれないですね。
驚いたのは床下です。何と全面に断熱材が敷き詰められているのです。目を疑ってしまいました。社長曰く“外断熱は通常、基礎の内側に断熱材を施工するが、夏に長期間家を空けられると床下にカビが発生した事例が報告された。冬場に冷やされた地熱がコンクリートを冷まし、床下の湿度の高い空気がコンクリートで冷やされ結露することがある。解決策として全面に断熱材を施工している”とのことでした。徹底した床下環境対策です。ただし、この場合せっかくの地熱を断熱材でさえぎってしまうことになります。これをどう考えるかなのですが、僕的にはせっかくの地熱をわざわざ断熱材で寸断してしまうのはもったいなく思ってしまいます。セコいんです。
また、今回のお家はGVA工法を採用されていて、制震の意識を強く持たれたお施主さんでした。確かに、滋賀県の湖西地方には断層が走っており、5年以内だったかに大規模地震の起こる可能性が6%(だと記憶しています)もあるそうです。これから家を建てようと考える我々にはこれは怖い話なんですよね。特に高気密高断熱住宅の場合は、倒れなければいいって話ではありません。地震によって気密劣化や断熱欠損が起こってしまえば外断熱住宅としてのメリットは失われ、さらに再施工するなんてことは不可能ですから。そういう目で見るとやはり、構造体のところどころに黒い金具が見えるのですが、なんとなく頼もしいです。
あまり時間がなかったため、もっと色々とお話を聞きたかったのですが子どもが退屈しないうちに退去しました。その後、風車村という大きな風車が4つも5つもある公的施設に行って、娘2号は芝生の上に買ったポン菓子を撒き散らしながら食べていました。大迷惑です。でもここのソフトクリームがおいしかったですよ。
では。