映画雑記9

2006-10-19 22:33:45 | 映画
映画覚書第9弾です。
今回の作品はすごいですよー。『0:34』です。レイジサンジュウヨンフンと読むそうです。これは恐らく邦題で、原題は『CREEP』だと思われます。この単語には色々な意味があるようです。這う、忍び寄る、虫唾といったネガティブなイメージのある単語です。どの日本語訳がこの映画に正しいのかはわかりません。
さて、この映画、何がすごいかというとA級ホラーの宣伝や前評判で鳴り物入りで公開されたらしいのですが、中身は丸きりB級なんですよねー。B級映画(特にホラー)ファンの私としてはうれしい限りです。
舞台はロンドンの地下鉄。最終電車待ちで椅子に腰掛けながらウトウトしてしまった主人公(女性)は、そのまま誰に起こされることもなく完全閉鎖された駅構内でハッと目覚めます。するとそこには来るはずのない電車が来て、主人公は恐る恐る乗り込みます。いきなり“ありえねー!”設定で笑ってしまいます。やがて見えない何者かが主人公の周りの人物(締め切った駅の構内なのに3人ほど出てくるんですよね)を次々に惨殺していきます。下水道管や地下鉄をひたすら逃げる主人公。ところがそれをあざ笑うかのようにその何者かは主人公を追い詰め、やがて生け捕りにします。真っ暗な部屋に追い込まれた主人公が懐中電灯をつけると目の前に、その何者かが顔を近づけている。このシーンはびっくりしました。いきなり画面全体にロードオブザリングのゴラムのような怪物の顔が浮かびます。後はお察しのとおり、生け捕りにされた主人公のドタバタ脱走劇が繰り広げられ、ゴラムもどきは主人公にやられます。ゴラムもどきとの激闘に疲れきった主人公が、動き出した駅のホームで放心状態で座っていると、始発に乗る客のひとりが主人公を物乞いと勘違いし、小銭を膝元に置くというのがラストシーンです。
この映画のB級ぶりですが、つっこみどころが多すぎます。最初からエンジン全開でつっこまなければならないほど矛盾や疑問が散りばめられています。これはもう疑惑の総合商社ですね。特に謎なのはゴラムもどきです。その出生、殺人目的、ねずみとの共生、どれをとってもさっぱり理由や意味がわかりません。そのくせ俊敏で強靭かといえばそうではなく、主人公と一緒に脱走を試みた黒人男性にあっさりとボコボコにされます。そこでとどめをさせばいいのに、迷った主人公のせいで取り逃がす。そんなことの繰り返しで恐怖とはかけ離れたコントみたいです。でもこれでいいんです。この映画はB級映画なのですから。問題はB級映画をさもA級のごとく宣伝したことにあり、そのせいで期待してお金を支払って鑑賞した人々の怨念が浮かばれずに、今も映画館に渦巻いているそうですね。ご愁傷様です。
B級映画は謙虚さがなければいけません。“えへへ、わたいB級ですねん。そやさかいにあんまり期待せんとくれやっしゃ”という雰囲気を漂わせた宣伝をしなければなりません。A級と認められる映画では少々のつっこみどころは見過ごしてもらえます。映画ってそんなもんやなってね。B級映画も矛盾や説明不足は許されます。ハナからそれを期待して鑑賞しますから。でもA級を標榜したB級映画では絶対に許されません。この手の映画は格好の餌食になって酷評され、さげすまれ、軽蔑されるのです。そういう意味で『CUBE』なんかは宣伝はどうだったか知りませんが、A級として消化されたためあらゆる矛盾や説明不足もその作品の雰囲気を醸しだすためのツールとして見られたりするんですねぇ。なんて不公平な世界なんでしょう。
では。

ちょっとした挑戦~計画~

2006-10-19 08:14:29 | 土地さがし

進展を見ない土地探しですが、ちょっとトライしてみようと画策していることがあるので事前に計画を記録しておきます。
実はRタウンにK社(Rタウンの造成業者)が土地をまだまだ持っているんですが、希望に合う土地がなく、購入には至っていません。K社はあまり積極的に売るつもりはなく、今は更地で持っているだけの状態です。持っていて何を満足することがあるのかなぁと思うのですが、ペンペン草を生やして暖めてはります。合計25区画程度持ってらっしゃるでしょうか。その中にちょっとある交渉をしてみようかなという土地があるのです。それは1ブロックの端っこの土地で、ブロックの最南端です。ここをこれまでは度外視していました。その理由は、通常の業者なら2区画で売る土地を1区画として販売しているため、400㎡ものバカでかい土地になっているのです。ブルジョワ用物件なんです。だから“ブロックの最南端”という変な表現になったのです。それだけバカでかいともちろん値も張りますし、そこまで広大な土地は僕らには必要ありません。その半分でいいのです。東側は道路との高低差が大きいので、できれば西側半分。この土地の北側もバカでかい土地で売ってはるので家は建っていません。もしも西側半分が望みどおりになるならば、接道は南側と西側ですので、四方八方隣接する土地には家が建っていないというパラダイスにもなります。それがいいのか悪いのかは住んでみないことにはわからない面もありますがね。
さて、K社との交渉における策略を練っています。詳細は以下のとおりです。
目的
① バカでかい1区画の土地を分筆して、2区画(約200㎡/1区画)として売り出させる。
② 2区画のうち、西側の土地を購入する。
③ 購入する土地の単価は85,000円までとする(総予算で1,800万円までは許容)。
これらをすべて満たすことが目標です。②は①を実現できれば支障はないでしょう。問題は①です。これまで30年近くにわたり、ここの土地を分筆せずにのほほんと所有していた業者ですから、今さら分筆して売りに出すことに積極的になるとは思えません。現状維持でも痛くも痒くもないんですからね。また、③についても多少ハードルは高いかもしれません。この土地は8月に検討していた75坪で1,750万円(㎡単価70,000円程度)の土地の近所です。接道条件がよくなるとはいえ、85,000円は破格の部類に入るほどではないでしょうか。つまり少々なら高く買うというスタンスです。というのも、これくらいは考えておかないと、相手にできない業者(悪い意味でなく、のんびりしている・売り急ぐ理由がないということ)だと思っているからです。ただ、これについても最も難関の①がクリアできればの交渉になります。
さて、この目的を達するための僕が持っているカードは以下のとおりです。
① 熱意
いかにこの土地が僕にとって必要か、この土地を得られることにより生まれるメリットを切々と語ろうと考えています。最後には相手が気の毒とおもって土俵に乗ってくれる、つまり本社とかけあってくれるというところまで来ればまずは成功です。まず、相手を交渉の土俵に乗せなければなりません。実はこれが一番大変だったりするんですよね。
② 継続して所有することへの疑問
正直、相手がなぜこの土地を明確なビジョンもなく漫然と所有しているのかがわかりません。これを逆手にとって、継続所有することのデメリット(会社の体制・ビジョンが悪いと思われる、更地としての固定資産税がかかり続ける)を訴えながら、なぜ自分たちはこんな無意味な所有を継続しているのかという疑問を持たせる。この疑問を持ってくれれば、シメタ!です。
③ 分筆を負担
1区画を2区画に割るためには、土地家屋調査士の測量や司法書士の分筆登記が必要になります。これは所有者が負担することになるのですが、これを肩代わりするというカードも持っておこうということです。もちろん最初からは出しません。
④ 周辺の売買実例より高い単価設定
目的のところでも出しましたが、破格(僕なり)の売買単価を考えています。もちろん最初は周辺の事例に合わせてスタートです。ちなみに500m程度離れた場所に基準地があるのですが、ここの公示価格は66,600円です。

いささか心もとないですが、これだけです。最後は泣き落としですねぇ。
さて、この策略にともなう問題点を整理してみました。
①K社の意思
いきなり重いですが、これが最初で最大の問題です。“別にうちとして、無理して売る必要もないですしねぇ”とか言われたら元も子もないんですよね。1平民が“会社として営利を無視していていいんですか!”と叫んだところで、象に蟻が噛み付いたくらいの感覚でしょうね。さて、蟻がどこまでできるのか・・・。
②営業所との交渉
まず話に行くのは営業所です。その営業所の社員をやる気にさせなければなりません。水面に波をたてるには、石を投げなければならないですよね。風は期待できません。営業所の社員を口説き落とすことができなければ、波はたたないのです。社員のやる気にもよってきます。本社にさえ伝えてもらえないという可能性もあります。もしそうなれば、本社に直接かけあう覚悟は持っています。営業所の窓口になる社員が若かったらいいのになぁ。

こうやって文章にして整理してみると、ますます難関やなぁという印象しか持てません。はっきり言って自信なし!です。でも、一念発起、今週末、気合入れて営業所へ行ってきます。できるだけ早く結果をお伝えしますので、お楽しみに。
ふぅ~。疲れます。このブログの題名ですが『新築一戸建のための土地探し劇場』に改名してやろうかと最近考えています。
では。