この頃ではすっかり見かけなくなりました山瀬窯の小さな盃です。
瞬時に削られたことを物語っている目が覚めるような高台内の削り痕。
高台脇の土は小豆色に焦げています。

見込みのポツポツとした藁灰釉の腐食と高台脇の腐食のようす。

見込みのポツポツとした藁灰釉の腐食と高台脇の腐食のようす。
斑唐津は贋物がはびこり世の中は絶望的状態が継続しています。
(巷間見かけるものは実に九割以上贋物です)
基本的に岸岳系の斑唐津は伝世のものは皆無です、
物原から発掘されたものはもちろん、
窯室内から発掘されたものは釉薬肌はなんらかの経年劣化が認められるものです。
釉薬の経年劣化の観察をしっかりしなければなりません。
