トヨタディーラーが修理したがらない変速機の異音をピタリと止める。

今日は久しぶりにメンカーム研究所のDIYネタ。
タイへ転居してからすぐ買った愛車トヨタ・ハイラックスビーゴ。昨年のこの頃に走行距離が30万キロを超え、クラッチが滑り始めたのでディーラーでクラッチ周りを交換したのだが、しばらくすると走行中に時々金属同士がが擦れるような異音が発生。小さな音なので加速中は気が付かず、幹線道路で定速走行をすると気がつくが、しばらくすると異音は止まるので使い続けていた。それから数カ月後には常時異音がするようになり調べると、停車中でもギアをニュートラルへ入れ、クラッチペダルを踏まないと異音がし、クラッチペダルを踏むと異音が止まるのが判った。ネットで調べると、ペダルを踏んだとき音が出るのはレリーズベアリングが痛んでいるそうで、そこは交換済みだし今回の事象にも合わないので問題なし。エンジンが回転していてクラッチペダルを踏んでいないときに絶えず回転している部分と言えば、インプットシャフトとカウンターシャフトとなる。（下の図を参照）
そこでトヨタのディーラーへ持ち込んだのだが、異音はしないと言い張るし、インプットシャフトのベアリングはクラッチ交換時に交換済みとまで言う。それならその時に交換したインプットシャフトのメインベアリングの不良だろうと指摘するが、異音はしないと言い張るから困ったものだ。
以前も車のエンジンを掛けると電気掃除機のような音がするので持ち込んだが、異音はしないし異常もないと言い張られ、そのまま使っていたら数週間後にエンジンが掛からなくなり街の小さな修理工場へ。発電機の異常と言われオーバーホールを依頼したが、ファンベルトが掛かる発電機の滑車のクラッチに異常があると若い工員が見つけ、交換したら電気掃除機のような異音も止まった事がある。ディーラーの整備士が集まっても見つけられない故障を、小さな町工場の若い工員が直してしまうのだ。まったくどうなっているのやら？
今回は妻がディーラーと交渉し、それでは変速機を開けて調べましょうとなったのだが、タイではダメな連中を相手にしても無駄なだけで何も解決しないのが普通。タイの庶民にとって車とは家と同じ価格の財産なので妻はディーラーできっちり直したかったのだろうが、私は絶対に相手にしたくないのだ。妻を説得して近所の修理工場へ車を持ち込み、そこの経営者と作業員へ変速機の異音を聴かせると、すぐに理解した。
私「トヨタのディーラーへ持ち込むと5人位が集まって異音は無いって言い張るんだぜ」
修理工場の作業員「あいつらは修理しなくても給料が貰えるから、やりたくないんだよｗ」
過去の経験からもそうかもしれないと思う私。
私「小さな音だけど、すぐに修理するような故障かな？」
修理工場の作業員「いや、まだまだ走れるよ。音が大きくなったら持っておいで」
このくらいだとボペニャン（問題ない）と判って一安心。一応変速機のオイルの量をチェックしてもらったが、これも問題なし。帰宅してネットを検索し、変速機の潤滑について調べると、私の車の変速機はウィキペディアから拝借した下の図のような構造になっているそうで、潤滑油（ギアオイル）は緑色の部分に入っているそうだ。下側のカウンターシャフト付近までしかオイルは入ってないので、インプットシャフトやアウトプットシャフト付近の潤滑は付着したり飛び散ったオイルでされるらしい。（本当？）


それなら急傾斜へ車を持って行けば下の図のようにオイルが上側のシャフトに飛び散り易いだろうと思い、我が家の入り口のスロープへ車を移動させ、ギアをニュートラルにしてクラッチペダルを踏まずにしばらく空ぶかし。念入りに上り下りと車の向きを入れ替えてやってみると・・


狙い的中ｗｗピタリと異音が止まった。（爆笑）
あれから1年で6万キロ走ったが、途中に数回異音が再発するとスロープへ車を停めては空吹かしで回復。絶好調だ。この空吹かしでもう一つ直ったのがアイドリング時のボディの揺れ。燃料噴射ノズルでも詰まっていたか？ｗ
日本へ居た時は燃料を私が飲んでばかりで、車は年に5千キロ程しか走らせず、経年劣化による故障の経験は少ないのだが、今の車でいろいろ楽しませて貰っている。民進党の山尾議員のように車で年に地球を何周も回るほどは走らせないが、目指せ100万キロ！！！なのだ。

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