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ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々!

日本のリーダーシップとは

2023-11-13 22:14:37 | 毎日コラム
私はリーダーシップなるものを発揮したことがない。
人々を主導するどころか自分を主導することも難しい。
熱い思いがあるわけでも、仕事に熱意を持っているわけでもない。
キムタクが、一番嫌いだという「適当でいい」「どうでもいい」という言葉を多用する傾向にある。

人に従って、リーダーに無責任に意見をいう方が向いている。

しかし、その一方でどう言うふうにしたら周りを自分の意見に従わすことができるか、ということにも興味がある。
おそらく私はこれまでリーダーというものが、強力な熱意や知識や話術で人を思うがままに操っていく人というように勘違いしていたのだろう。
少なくとも日本では、そういう人はそもそもリーダーになれない。
日本の理想的なリーダー像は、どこまでも周りから「確かにその通りだな」と思わせるまでもなく、自然に思える流れを知らぬ間に作れる人なのである。

先日の記事でも書いたように、日本人は周りの流れに付き従うという自然主義を体現している。
だから、大きな目標に人々を導く人ではなく、その流れがいかにも自然であるかのように仕向けられる人が、優秀と言われるリーダーになれる。
会議で根回しが必要だと言われるのはそのためだ。
もっとはっきり言えば、人々にどれだけ楽をさせられるかが、リーダーの資質だ。
全てお膳立てされた道なら人々は抵抗なく従ってくれる。

私がこれまでこの人は優秀なリーダーだと思った人は、すごい判断力がある人、話術が上手い人ではない。
確かにその通りだ、と思わせる流れを知らぬ間に用意している人だ。
決定がされる前に、すでに決定があるような判断、これが日本では違和感がなく受け入れられるこつなのだと思う。

誰かが、リーダーになる人は人の三倍動け、と言ったそうだ。
先回りして用意してあげられる人こそ、日本における理想的なリーダーなのだろう。

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