memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

エビ養殖業者は病害発生で損失を受けた   ベトナム

2011-06-17 00:00:09 | 水産・海洋
メコンデルタ流域のエビ養殖業者は前例のない病害による損失を受けた。この病害は4万ヘクタールのブラックターガーに及んでいる(6月3日FUD)

Bac Lieu農業局のPham Hoang Giangは, microsporidiosisが損失の主因であると。現状では病害対策はなく、養殖業者は産卵前のエビを病害の有無について検査したあと養殖する方法しかないという。およ11,000ヘクタールのBac Lieuの養殖場が被災したと省農業地方開発局のLuong Ngoc Lanはいう。

Tra Vinhでは6200ヘクタールの3.33億尾のエビが死に損害額は120億ベトナムドン(およそ4700万円)にのぼるという。Soc Trangでは25,000ヘクタールのうちの 20,000ヘクタールが被災し、損出額は7500万米ドルという。Soc Trang のTran DeのLieu Tu集落に住むNguyen Van Sang氏は3ヘクタールの池で,2500米ドルを投下したが2週間後に死滅したという。

My Xuyen地区のLam Tan Cuong氏はエビが奇妙な死に方をしたという。「エビは池の堤防にぶつかり死んだあたかも自殺のようだ」という。ほとんどのエビは20~30日令で死滅、池の改良、親エビ、餌料などに投資した業者は財務的に大きな圧力を受けることになった。

Bac Lieuでエビ養殖の経験の長いTran Thanh Tuanはエビ斃死による損害は1ヘクタール当たり2,000米ドルに及ぶという。Soc Trangの人民委員会は養殖業者の事業維持のために100万米ドルの支援を行うという。地区人民委員会は中央政府の農業地方開発省に対してもエビ養殖業者支援を要請した。


港内で重大事故   ジブラルタル

2011-06-16 00:00:59 | 海事
油貯蔵タンクが火曜日午後3:30ジブラルタル港内で爆発。接岸中のクルーズ客船Independence of the Seasから至近距離であった(6月1日MP)

タンクで溶接作業中の2人が負傷、そのうちの一人スペインのLa Lineaから来た作業者は重症である。
ジブラルタルおよびスペインから駆け付けた船舶が消火作業にあったり、GBCはTVとウエブサイトで報道した。政府発表は次のとおりである。「15:35PMにNorth Moleにあるスラッジタンクが爆発した。タンクには水と使用済みの油が入っている。最初の報告では爆発の際にタンクの頂部で溶接作業をしていた。詳細な事故原因は調査中である。」

作業者の一人40歳のスペイン人は重症である。彼は St Bernard病院の事故緊急部門に搬送されたがこのあとSeville病院のやけど対応部門に移送される。もう一人25歳もスペイン人で、この人については深刻な状態ではない。Norh Mole に接岸していた船は直ちに離岸した。クルーズ客船 “Independence of the Seas”に乗船していた船客12人も負傷したが、ほとんどが軽度のやけどであった。本船の損傷はない。

ジブラルタル緊急サービス部門が事故対応に当たり、発表の時点では火災は鎮火していない。市消防局から消防隊3チームと軍からも2チームが駆けつけた。消防隊は放水銃を備えたタグボート3隻とともに活動。これらに加えて、スペインから2隻のタグボートおよびSalvamar タグが駆けつけた。

漁業部門は質の向上と賃金上昇を求める    ベトナム

2011-06-16 00:00:06 | 水産・海洋

経済規模の達成、持続性の中での国際競争力の達成のための計画をベトナムは今後も維持すると当局高官が先週発表した(5月16日VietNamNet Bridge)

ハノイで開かれた会議で農業地方開発省副大臣のVu Van Tamは今後の5年間漁業部門に焦点を当て、漁業部門における生産の拡大、輸出金額の増大、食品安全の確保と賃金の改善と生活条件の改善を図ると発表した。漁業と養殖を含む漁業部門は加工部門にも焦点を当て、ベトナム漁業製品の価値の向上と競争力を向上する計画という。

漁業部門は過去30年間にわたり高い成長率を維持し、国内の多くの人びと特に沿岸部の人々に就業の機会を与えてきた。2001年から2010年の間ベトナムの水産物輸出は数量金額ともに増加した。2001年には37.5万トン、金額にして17.8億米ドルを輸出、昨年は49.4億米ドルを134万トンの輸出で稼ぎ出した。しかしながらこの部門はその持続的な開発では様々な挑戦が必要である。沿岸資源の開発が過熱し乱獲が起こっていると多くの参加者はいう。

また適正な計画のない養殖業が効率の低下や環境への影響を引き起こしているとTam氏はいう。関係する機関は効率改善のために地元当局と協力すべきであると。水産増殖の長期戦略の欠如が産業の壁になっていると農業地方開発省傘下のホーチミン市品質管理および漁業資源保護部局の Tran Dinh Vinh氏は言う。ベトナム漁業協会の Tran Cao Muu氏はこの評価について,賛同。水産増殖部門は投資の分散と管理の重複により期待通りに成長していないという。

結果としてベトナムは現在Basaの幼魚を生産し、sugpoエビや white-legged エビなどを輸入しているとVinh 氏は言う。 Muu氏は沿岸漁船の数を減らすべきであるという。したがって漁業者は職種を変えて 水産増殖に転換すべきだという。Bac Lieuの農業地方開発局の副局長のPhan Minh Quang氏は,養殖のインフラ改善のために政府はもっと投資を行うべきと。政府は沿岸から沖合に転出する漁業者の支援も行っている。人的資源の教育が最も重要であると、漁業大学のNguyen Van Viet氏は言う。

ベトナムの漁業界は2015年まで年率8~10%の輸出の成長を目標としている。5か年計画によれば2015年の輸出額は65億米ドルとなる。今後は南アや中東への輸出を強化するとともに、既存の海外市場EU,米国、日本などへの輸出の強化も必要とTam氏は言う。

気候変動でマグロ供給不足になる     フィージー

2011-06-15 13:37:54 | 水産・海洋
数年のうちに気候変動が原因でフィージーはマグロの供給不足に陥るのではないかと大平洋共同体SPCの事務局の専務理事 Jimmie Rodgers博士はいう。(5月31日PACNEWS)

「マグロはたぶん最後の太平洋の金脈となるのではないか、多くの国でマグロ資源は潤沢ではないからだ」大平洋は現時点で世界最大のマグロ資源があるが、ここには乱獲の心配がある。「マグロがいなくなったらどうなるのか?」

SPCはEU、豪州、フランスの協力の下にマグロ監視プロジェクトを開始した。これは長期間に及ぶ事業で実際にチャーターした船に要員を載せマグロを追尾し、マグロの回遊パターンを解明する」という。この調査は一年以内で完了する。「マグロの回遊については東に向かってつまりクック諸島方向に向かっていることが分かっている」という。

消費者は冷凍水産物を求める    日本

2011-06-15 13:37:06 | 
消費者が生鮮物よりも冷凍水産物を選ぶため冷凍物の価格が日本では上昇している。販売業者や食品サービス業者は震災の後より長持ちする食品を求めている。(5月26日WFT)

東日本を襲った3月の巨大地震のあと鮮魚の需要は減退し販売業者や食品サービス業者がより長持ちする冷凍水産物を買い付けるようになりその卸売価格が上昇を続けている。情報によれば、冷凍物のイカやサケの価格は災害の前に比べておよそ10%上昇した。また塩干物も同様の傾向にある。東京築地市場では国内物の冷凍スルメイカの価格は5月10日時点でキロ当たり410円の値を付け震災前に比べて14%上昇した。

最近の冷凍水産物の高騰は茨城沖で放射性物質が検出されたイカナゴが70%下落してキロ当たり473円になったのと好対照をなしている。販売業者や食品サービス業者は消費者の宴会や企業の接待自粛による影響を受けている。関係当局はこの傾向は夏場まで続くものとみている。

日本沖合の海洋生物の放射能を警告

2011-06-14 09:58:56 | 東北地震津浪災害 3.11
環境グループのグリーンピースは福島原発沖合20KMで採取した海洋生物から規制値以上の放射線が検出されたと警告した(5月26日AFP/The
Straits Times)

反核グループは今月沖合と沿岸でのテストを実行、日本当局の福島原発対応が不十分であると批判した。グリーンピースによれば検出された放射線レベルは公的基準値の50倍であり、長期にわたる健康へのリスクがあり海水汚染により環境に影響する」と。
また検査はフランス、ベルギーの研究所でも個別に行われたが法的基準よりも高い放射性ヨウ素131とセシウム137が魚と貝類のいくつかから検出されたと。「我々のデータによれば福島原発からかなり離れたところでも相当量の汚染が続いている」とグリーンピースの放射能専門家のJan Vande Putte氏が東京の記者会見で発表した。日本の基準では水産物のセシウム137の上限基準値はキロ当たり500ベクレルである。

水産物加工の拡大     PNG

2011-06-14 09:58:20 | 水産・海洋
EUの無関税協定がパプアニューギニアPNGを世界でも有数の魚加工国の地位に押し上げようとしている。(5月27日TFSND)

特にマグロ類についてPNGは多くの漁獲を処理し周辺太平洋諸国からも缶詰用の魚を集めることでその中心になろうとしている。現時点で世界のマグロ漁獲の6割は太平洋ものであり、過去10年間を通じ魚加工はPNGの雇用の主柱となっている。しかしながら、PNG漁業当局のSylvester Pokajam常務理事によれば、マグロ類に恵まれたPNAと呼ばれる大平洋島嶼国家8か国は陸上の仕事の確保と格闘しているという。ラジオ・オーストラリアのインタビューでPokajam は状況を改善したいとし「PNA域内で毎年120万トンの持続可能な漁獲が可能である」という。

「我々は太平洋諸国に呼びかけたい、特にPNA諸国を対象として単に入漁料に頼るのではなく、自前の資源により稼ぎ出した。このために相互の利益追求のために何ができるかを見出してゆきたい」ラジオ・オーストラリアのビジネス記者のJemima Garrett はPNGは太平洋諸国の援助がなくとも魚加工事業を拡大することができるであろう」と。魚加工部門の最近の成長はEU市場に対する無関税、無制限既定に助けられている。これは、EUとの中間的経済協力協定の結果である。
PNGは現在加工部門で9,000人を雇用、またラエにあるIFC缶詰会社はさらに1200人の雇用を計画している。またさらなる計画では12,000人を計画している。

Pokajam氏は新投資のほとんどはMorobe地方で行われるという。「Morobe地方の知事は雇用拡大のために協力的である」とPokajam 氏はいう。また彼は仕事の増大は持続可能であり、マグロ漁業が持続できなくなるという意見には反対である。
「これは持続維持可能な産業であり、雇用は持続する。我々は直接雇用3万人を計画している」とPokajam氏はいう。

PNGの魚加工業に関して批判がなかったわけではない。MadangやWewakの市では低賃金や不十分な労働環境、魚加工プラントによる汚染などについての批判がある。しかしながら、PNG漁業当局はアジア諸国で加工するのではなく、太平洋でマグロを漁獲し太平洋で処理をすることによる経済的利益を享受したいという考えを維持している。もし太平洋から直接原料を加工するようになればアジアの缶詰業界は転換せざるを得ないだろうと。「PNGにさらに魚が来るようになれば他者が影響を受ける。それはバンコックやタイにある缶詰業界であろう」

弾薬を積んだ船が機関故障   ジブラルタル沖合

2011-06-13 12:57:12 | 海事
英国で弾薬を積みジェッダ(サウジアラビア)に向かっていた貨物船DANICA BROWNがジブラルタルの200浬沖合で主機関の故障が発生、停止し、地中海の西の入り口であるジブラルタルに曳航された。(5月26日SNT)

「本船は爆弾や小銃器など様々な弾薬を積んでいた」とジブラルタル港の広報官が発表した。ジブラルタルには先週水曜日に到着港内のGibDock修理岸壁に接岸、ジブラルタルの消防隊により検査を受けたのち、港外の東錨地に移動するよう命令された。ジブラルタルの西海岸は人口密度が高いことによる。

予備品は土曜日に到着したが本船は修理を行わず、その利用は不明。デンマーク船籍の本船'Danica Brown',総トン数 997トンはタグに曳かれ月曜日に地中海に入ったが行き先は不明であると消息筋はいう。英国から地中海への航程の中にはCherbourgとAlgiers寄港も含まれている。一方、船舶追尾システムによれば本日捕捉された本船は反転、曳かれながら再びジブラルタルに向かっているという。

ファロー諸島とアイスランドは海賊のようだ   サバ紛争

2011-06-13 12:56:08 | 水産・海洋
スコットランドのEU議員の一人が“彼らは通常の海賊よりも少しましなだけだ”とファロー諸島とアイスランドを痛烈に批判、打ち続くサバ紛争に関連しての発言(6月8日FUD)

3日間のシェットランド訪問の後、欧州議会議員で欧州漁業委員会の副会長であるStruan Stevensonは「MSC承認を受けたすべてのサバ8系群がファロー諸島とアイスランドによる撃滅的な漁獲による襲撃により失われていることをシェットランドで知り驚いた。彼らは海賊行為を停止すべき」と。

「 MSC認定は得難いものであるが、このところはEUとノルウエー漁民による良好な保護と管理が続いていた。ところが今やファローとアイスランドの一方的な強欲により15万トンずつのサバ資源が今年狙われている。この資源に対する最大漁獲許容量が破られ、これによりMSCはEUサバの認定をやめざるを得なくなる。」

Stevenson氏は加えて「この事態は我々の漁民にとって災厄である。彼らは自らの過失ではなくして持続可能資源という認証を失うことになる。これはいらつく皮肉な事態であり、ファローとアイスランドはEU漁業者の慎重な資源管理努力の結果をただ略奪しているだけだ。

「自分はシェットランドで話をした漁民の意見に賛同する。 ファローとアイスランドの生きて、現存する海賊 Jack Sparrows に対抗する方法は、この2か国からのすべての魚の輸入を禁止することだ。これには養殖物のサケも含まれ、こうしたサケは我々のサバを餌としているからだ」と発言。「メンバー国の管轄省の傘下の委員会と審議会はファローとアイスランドとの取引について連帯を実行すべき時である」 すでにEUの加工設備に関するファローとアイスランド漁獲によるサバについての噂が流れているが受け入れがたい。そうした行動はEUの位置を弱体化させ北東大西洋のサバ資源を破滅に追いやることになる」

ベトナム人漁民を拘束   ブルネイ

2011-06-12 11:37:38 | 海事

昨日、ベトナム漁民10人がブルネイBandar Seri Begawan地方裁判所で、ブルネイ水域での無許可操業のかどで一人当たり500米ドルの罰金刑を命じられた。船長の罰金は10,000米ドルである。(6月9日BuruDirect)

加えて、船長のDo Van Phungは1年間の懲役、乗り組みの10人は,懲役1ヶ月となった。被告らはベトナム船籍の漁船で5月21日ブルネイ水域に侵入。ブルネイとベトナムの間の国際漁業協定による許可を得ずに行ったもの。DPPの Sharon Yeoは被告らはブルネイ王国海軍警備艇に拘束されたものと語った。同海軍は午前4時まで監視し、延縄操業を確認したと。

ベトナム漁船を検問した海軍によれば漁具と氷蔵されたキハダマグロを発見した。船上ではGPS装置、磁気コンパス、通信機器を装備していた。ベトナム人らは拘束され漁船はMuaraに運ばれ海洋警察に引き渡された。船長のDo Van Phung は地震が船長であることを認め、漁船は彼の父のものであることを認めた。乗組員らは5月14日にPhu Yen省から乗船、マグロ漁に出漁した。

海洋警察は漁船上で10尾のキハダマグロを発見。腐りやすい生魚のため漁業局の指示で販売され、価格は350ブルネイ・ドルであった。使用された延縄漁具は国が没収、漁船は差し押さえられちゃのち返還される。


中国漁船の違法操業で漁民が貧困に    ベトナム

2011-06-11 00:06:55 | 海事
ベトナム漁民は依然ベトナムの東海に出漁する。そこはベトナム領海であり権利があるとかれらはいう(6月1日TNN)

Tieu Viet Laの家族はQuang Ngai 省 Binh Son地区のChau Thuan Yen 村では金持ちとして知られていた。彼らは長年にわたり沖合での操業を続けてきた。いまや負債を抱えた50歳の漁師は銀行ローン5842米ドルの担保としていた自宅を失った。

La氏は中部ベトナムの漁民であり、ベトナム水域に不法侵入してくる中国漁船によって自身が拘束され、また漁船と装備を押収され貧困に陥った。彼はこの5年間にこのような事態に4回遭遇した。2006年には彼は時化に遭遇しPhu Lam等に避難、その際に中国側がすべての機械、食物、漁獲物などをとりあげた。その一年後には、中国船はHoang Sa島に避難していた際、彼の船の乗組員6人を銃撃、およそ1.5万ドル相当の彼の漁船を没収した。

また2008年には中国船が東海で操業していた彼の船の装備を押収した。そして最後の事態は昨年3月のことで彼の漁船は押収され乗組員は5月まで拘束された。

それ以降、何もかにもなくした彼は他の漁船で働こうとしたが、拘束された際に受けた暴行で健康を害し、リタイアすることとなった。彼は妻のNguyen Thi Buoiとともに地元市場で魚商として生きている。「我々は銀行に1.2億ドン(邦貨47万円)の負債がある。銀行はその金利を含めた返済を求めてきた、返済できなければ担保の家をとるという。どうすべきかわからない」と彼女はいう。

Laと同様に多くの漁民が東海で操業中に中国船による違法な拘束と没収をうけ破産した。 Quang NgaiのLy Son地区のNguyen Chi Thanh(27)は沖合漁船を購入するために親類から借金をした。2年前に中国船に船を盗られたためである。かれの近所のMai Phung Luuには3人の息子がいるが彼らはLUUがたびたび中国船に船をとられたため別の船で働いている。しかしながらほかの漁民らは依然海に出る、ベトナム人の海で操業の権利があるからと。

Binh Dinh省Hoai Nhon地区のTam Quan Bac集落の漁民 Ngo Minh Thien は過去20年間海で働いてきたのでリタイアなど考えたことはないという。「自分はちょうど Truong Sa礁でのマグロ漁から戻ってきたところだ。漁船を修理して、数日のうちにまた出漁する」と彼はいう。「ベトナム水域で操業している限り、何物も恐れない」と。一方同じ集落の Tran Tot はマグロ操業のために8人の乗り組みとともにTruong Saに向かう。「自分たちはおよそ1トンのマグロを漁獲した。Binh Dinh省の別の集落の船も近くで良い水揚げだった。自分たちは寄港するまでに満船の機会を狙っている 」とBunh Dinh省の国境警備隊に無線で伝えてきた。

Binh Dinh省Phu My地区のNguyen Van Ai (62)は彼の2隻の船が漁獲物を載せて帰港中とThanh Nien紙に語った。「燃料を積み食糧を準備したらまたTrung Saに向かう」という。

>>>>ベトナムの東海ではこのところ中国船の領海侵犯があり、紛争が多発している。


日本の津波でチリーのホタテ産業も被災

2011-06-10 10:33:58 | 東北地震津浪災害 3.11
日本の3月の津波でチリー沿岸に警報が発せられた。いくつかの高波が来た後に警報は取り消された。しかしサンチャゴのおよそ450㎞北のTongoyでは事情が異なった。(5月17日Guardian Weekly)

「大したことはないと思っていたが強烈な海中の波は強烈ですべてがひっくり返された」とホタテ業者のEduardo Briones氏はいう。17000㎞彼方から到達した津浪は強烈で2年物の貝類を入れてある網を保持するための1トンもあるコンクリートの塊が動いた。地元漁師らはまだ生き残っていたホタテを直ちに販売したが、地元紙によれば被害額は600万米ドルという。これにより数百のホタテ業者が生計の糧を失った。

1980年代以降人口5千人のTongoy漁港はチリーのホタテの主産地となっている。チリーは世界第2位のホタテ生産国であり、おもにフランス、スペイン、イタリーへの輸出を行っている。数百の漁業者は危険かつ不安定な漁業から貝類養殖に転換していた。津波による被害で欧州市場に供給を行っている隣国ペルーとの競合が生まれる。ペルーの貝類は低賃金のため安価であり、海洋環境から成長が速い。チリーの価格は近年半値となった。昨年には2軒の企業が操業をやめ700人の雇用がレイオフされた。残りの5社は国内需要のおかげで生き延びている。2010年2月のマグニチュード8.8の地震でもチリーの産業は影響を受けている。

浮きドックがタンカーを載せたまま沈没   ウクライナ

2011-06-10 00:04:20 | 海事
ウクライナのIlyichevsk 港で浮きドックPD-154が修理のために入渠したタンカーVolgoneft-263を載せたまま5月23日現地時間20:11沈没した。 (5月24日SNT)

タンカーは8トンの燃料と1.2トンの潤滑油を積んでいた。漏油がありこれに対しての作業がすでに行われている。タンカーの乗組員は事故の前にドックが船首側トリムとなったことを連絡していた。タンカーの沈没は142番フレームに損傷があったためで、このためドックしていた。タンカーは1978年建造のロシア船籍で積載量4701トン。

養魚場で800トンの魚が死滅、腐敗    フィリッピン

2011-06-09 14:10:29 | 水産・海洋
マニラの南方のTaal火山近くの湖の養魚場で800トン以上の魚が死滅、腐敗している。当局者は急激な温度の低下によるものという(AP/THE STRAITS TIMES)

この大量死は先週に始まったが、現在は緩和された。当局は腐敗した魚の販売を禁止、死んだ魚はTalisayほか3つの町に埋めることになると漁業養殖資源当局のRose del Mundo 氏が日曜日に語った。大量死は最近の火山の動向には関係はないという。火山近くの湖ではフィリッピン人の常食であるミルクフィッシュやテイラピアなどの養殖がおこなわれていると当局はいう。また火山と湖は観光客を呼んでいる。
Talisay の農業担当係官のZenaida Macatangay によれば大量死は先週の水温の低下によるものとみているが、湖の溶存酸素にも関係しているであろうと。大量の魚が死んで水面に浮きあがる前には魚群は円を描いて泳いでいたという。昨年夏にも魚の死亡は見られたが小規模だったとTalisay市長の Zenaida Mendoza 氏はいう。

Taal湖の一部は死んだ魚のために白く見える。作業者らはマスクをして手袋をして死んで腐敗した魚を袋詰めにしている。「多くの業者が悲嘆に暮れている。彼らは生簀に資金投下しているから」とMendoza女史はAPに電話で対応した。金曜日以降、Talisayだけで400トン以上の魚が死んだ。およそ1000基の生簀のうち84が被害を受けた。湖の生簀はバスケットボールコートのおよそ半分の大きさで竹と網で囲われている。損害額はおよそ3300万ペソという。別の町でも400トンが死んだ。


領海の防御が必要   ベトナム

2011-06-09 11:08:09 | 海事
農業地方開発省はベトナム漁民と領海の保護のために、首相に対して海洋監視部隊の設立の承認を要請した。(5月31日SGGP)

海洋監視部隊の目的は水産資源と漁民保護および領海の保全にある。具体的には中央と地方の部隊を計画。この計画実行には警備艇の建造や装備などに28の地方省を対象として1.02億米ドルが必要である。同省によれば水産資源に関連した領海侵犯が最近多発している。100隻以上の外国船がベトナム水域に侵入、最近はその数が増え、水産物を漁獲している。また、他国によるベトナム漁民の拘束が急増している。
2006年以来1200隻のベトナム漁船と7,000人以上の漁民が他国に拘束された。