memories on the sea 海の記録

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ベトナム族に対する差別    カンボジャ (1)

2013-09-29 00:15:08 | 亜細亜海道

彼はカンボジャの公用語であるクメール語で話をし、考え、夢も見る、このことはベトナム族の男Liv Yang Binにとっては当たり前のことで彼の先祖は首都プノンペンから50km南の Trouy Sla集落に棲んでいる(9月19日IRIN)

「我々はみんなカンボジャ人としてここに住んでいる。しかしクメール人らは自分の土地を持ち、商売もしている。彼らは集落の表側に生活し、我々は裏側で生きている」と66歳の彼は言う。この集落は漁業で生計を立てている。
1500万人の内のおよそ5%がベトナム族である。この男性Livと同じようにここで何世代にもわたり生活をし、彼ら自身はカンボジャ人と意識している。しかし彼らは市民権を与えられず、基本的人権さえもない状態に置かれていると活動からはいう。

「自分は漁によって毎日10,000リエル(およそ2.5ドル)を得ている。これは大きな金額ではなく、農民のほうがもっとましだ。でも市民権がないから土地を持つことが出来ないのだ」と彼はい。Livの運命、とカンボジャ人権センターの代表のOu VirakはLivの運命と同じようなベトナム族が何万人もベトナムにはいるという。「我々はこの人種差別に対処する必要がある。こ人々は公式な身分証明といった真のアイデンテテイを持つことが出来ないでいる。だから土地の所有や、投票権、学校に行くことも出来ない」とVirakはいう。最近のベトナムからの移民と何代にもわたって生活してきたベトナム族との間の違いはあるが、クメールのカンボジャ人として同等の権利をもてるべきである。

Livの5人の子供がそれぞれぞれ誕生したとき当局は彼の子供たちはカンボジャの出生証明をもらえないといった。その理由はベトナム族であるからだと。出生証明がなければ学校では非公式的なクラスにしか行けない。しかし9年生で受けられる国家の試験を受けることが出来ず、これによりさらに上級の学校での教育を受けることも出来ない。「彼らも高校に行きたいのだがそれも出来ない。だから自分は漁夫として活きる道を教えた」と彼はいう。


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