南太平洋に分布するウナギ類の産卵場所や回遊ルートを解明するため、東京大の大竹二雄教授や塚本勝巳名誉教授(日本大教授)らは5日、研究船「白鳳丸」(3991トン)を使い、10月初めまで約3カ月間の大規模調査を行うと発表した(7月5日JIJI.COM)
調査はフランスやニュージーランド、台湾など9カ国・地域の国際チームで実施。ビカーラ(バイカラ)ウナギやオオウナギなど計7種を主な対象として、卵や仔魚(しぎょ)を網で捕獲するほか、海水に含まれるウナギ類のDNAを採集、分析する。
塚本名誉教授らのこれまでの調査で、ニホンウナギはマリアナ海溝付近が産卵場と判明。ニホンウナギの激減に伴い、ビカーラなどの「異種ウナギ」が養殖に使われ始めたが、水産資源としてどれぐらい存在するか分かっていない。
塚本名誉教授は、異種ウナギが養殖場から逃げるなどして天然のニホンウナギと交雑する恐れがあると指摘。「研究者は導入に慎重な立場だが、養殖業界では進んでしまうと思う」と話し、まず生態の解明が必要との考えを示した。
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