チリー南部の岩場で、20頭以上のクジラが死んで発見され腐りつつあると海事当局が発表。当局はその死因と死亡時期の解明を試みている(5月11日MP)
クジラが見つかったのはPenas湾の北で長さはおよそ10mとチリー漁業局はいう。写真はクジラの群れが海草と岩場の水際に横たわり腐敗してゆく様である。このクジラは現場を調査していた海外の学者らによって発見されたという。「クジラの数は20頭以上だがそれを集計することは出来なかった」と漁業局。天候が悪く正確な頭数の把握と死亡時間確定が出来なかったという。
「クジラはそこらじゅうにいて、傷ついたものはいなかった、このため我々は赤潮かウイルスによるものと考えた」とドイツの生物学者Vreni Haussermannはいう。南部チリーでは森林に囲まれたフィヨルドの中で発見される。軍隊施設が死んだ場所から数マイルのところにある。Haussermann によれば、彼らがクジラを発見したのは4月21日であるが最近ようやく町に戻ることができて漁業局に通報したという。「潮流により押し流されたものと自分は思う。この区域での15年間の経験でもこんな状況ははじめて」とHaussermann。彼はこの厳しい発見のときには植物相の研究を行っていた。