まだ網目に捕まっているか、市場の店にあるか、それとも米とオニオンソースとともに皿の上にあるのか別にしてもセネガルの首都ダカールではどこでも魚が見られる(1月9日BBC)
「家族は何世代にもわたって魚で生きてきた」とSoumbedioune 湾の漁業委員会のIssa Fallはいう。この湾は大きな湾曲を描きその海岸にはダカールの魚市場がある。「われわれが捕まえたボートは罰金を払うと出てゆくが、また再び同じことをやる。彼らを捕まえたら、とどめておかねばならない、それが本当の罰だ」とセネガル漁業大臣のHaidar El-Ali はいう。
丸木舟のカヌーは漁師たちを沢山のせて砂浜に着く前にスピードを落とす。彼らがこの日の漁から戻ってきたのだ。数十の"pirogues"と呼ばれる同じ形のボートが両脇に並んでいる。その数メートル先では別の丸木が削られている。地元の木材で自分たちでボートを作っている。違法操業は非常に敏感な問題である。ここではそれが怒りを呼んでいる。「魚資源は減少した。まったく少なくなった」とMr Fallはいう。「この市場だけで年間3500トンを扱っていた。それが今や3000トンにも届かない。
西アフリカ沖合いの海は世界でも有数の漁場である。北のモロッコからギニアまで、マイワシ、ハタ、タイ、エビ、サバなどが豊かな海は近代的な漁船で大量に取りつくされた。「この海の下の海底は破滅の危機にある」とセネガル漁業大臣Haidar El-Aliは警告する。
罰則では抑止力が無い。環境保護主義者であり活動家として著名なMr El-Ali は現在ロシアとの外交問題に近いロシア漁船Oleg Naydenovの拿捕問題に関っている。無許可で領海内操業をしたとしてセネガル海軍に拿捕されたのだ。
写真:浜辺に並ぶカヌー"pirogues"と漁民