memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

英国海峡におけるニシンとマイワシの交替

2013-05-02 04:36:13 | 水産・海洋
1930年代の英国海況におけるニシンからマイワシへの突然の交替は大西洋の長周期振動AMOによるものであることが最近お国際研究で判明した(4月17日FUD)

AMOは北大西洋の表面水温が温暖と寒冷を60~80年周期で繰り返す現象である。これまで温暖期は1860-1890 と1930-1960年にあり1995年からの温暖が今も続いている。「これは重要な自然振動でこの現象は気候モデルに全面的に取り入れられるものではない」とこの研究を進めているプリムスのSir Alister Hardy 財団海洋科学の教授Martin Edwardsはいう。「AMOは長期間の水温上昇を交互に消失と出現を繰り返すもので地球温暖化による。これにより北大西洋が世界のほかの区より速い速度で温暖化していることの説明がつく。

この研究は英国、カナダ、ノルウエー、米国、ドイツ政府の基金によるもので1948年以降プランクトンの濃度を計測し表面水温の比較を行うものである。歴史的な記録により英国海況西側とノルウエー沖の北大西洋では16世紀マイワシの産卵とニシンの大量漁獲があったことが知られている。AMOは北大西洋におけるプランクトンの分布に人為的な地球温暖化傾向に続いて影響を与える2番目に重要な要因で、英国の北部及び西部とノルウエーのマイワシとニシンの資源に影響を与える重要な要因である。英国海況は温暖水を好むマイワシと寒冷水を好むニシンの境界をなしている。温暖期には境界は北上し、寒冷期にはそれが南下する。

AMO現象はニシン、マイワシ及び他の魚にも劇的な影響をする。1930~1960年の温暖期にはノルウエー水域のニシン産卵量は10倍になり、一方英国海峡でのニシン漁は破綻、その後数年でマイワシが出現した。同時にマダラ漁業は北に向かって拡大し、グリーンランド沿岸まで1,000km拡大された。その後の1970年代の寒冷期にはノルウエー海のニシン資源は1600万トンから5万トンまで減少した。しかし1990年に始まった温暖期により1960年代のレベルに回復した。

「このような強烈な影響があることに驚いている」とEdwardsはいう。 「我々は地球温暖化がこれらの自然の兆候を覆すのではないかと考えている。我々は地球温暖化の傾向が今後20~30年間支配すうるのではないかと考えている」と。

環境グループが政府にサメ禁漁を要請  ニカラグア

2013-05-02 04:35:42 | 水産・海洋
環境グループがニカラグアのカリブ海水域での政府のより強い関与を要請した。Little Corn島で死んだサメ多数を積んだ船を見つけたことによるものである(4月17日LatinoDailyNews)

この苦情は環境自然資源省MAREANAとニカラグア養殖漁業研究所にサメの殺害として提出された。「当局の更なる関与が必要なのは、こうした実態を見つけたためである。カリブ海のほかの水域で何が起こっているかは我々は知らないでいる」とFundenic-SOSの生物学者 Fabio Buitragoはいう。「これまでに我々はMARENAからの返事のみを受けた。それによればボートとその船長について知らせて欲しいとの事であった」とBuitrago。

サメ漁業はニカラグアでは違法ではない。しかし、漁民らはむやみにサメを漁獲し、鰭を切り落としたあと、生きたまま海に投棄しているという。”フカヒレ採取”は釣り上げたサメから鰭を切り取り、船上のスペースを確保するために残りは海に捨ててしまう問題となっている振る舞いでおおくの国がこれを禁止している。

ノルウエー船が燃える中国工船から97人を救助  南極海

2013-05-02 04:35:10 | 海事
SANTIAGO, Chile発:水曜日、南極大陸の沖合いで中国籍の工船で火災発生、ちかくにいたノルウエー船に乗組員97人が救助された。チリー軍は環境被害の防止に努めている(4月18日AP/Washington Post)

乗組員らは燃えるKai Xin(凱鑫?)から南極半島の北端のチリーのBernardo O’Higgins基地から35海里沖合いのJuvelに移乗したとチリー当局が伝えた。火災を起こした船は直ちに沈没する心配は無いが、必要であれば近隣の船舶が南極大陸まで曳航することになるのではないかと、当局が伝えている。チリーの南極大陸に関する統治者であるCapt. Juan Marcelo VillegasはAP通信に対してチリー海軍は南米最南端のプンタアレナスからタグボートを派遣し、本船の耐えうる限り港への栄光を行うという。チリー空軍は木曜日本船の状態の確認をすべく2度目の飛行を行うという。Kai Xinはウルグアイの港から出航したもので、チリー当局はどの程度燃油を積んでいるかは不明とVillegas氏が発言。

「現在天候は良好で、今のところ風弱く海況も良い。差し迫った沈没の危険性はない」という。中国のパナマ籍船舶のSkyfrostが現場に向かっていて、救助された乗組員を引き取る予定という。中国の南極基地は救助された船員を収容することが出来ないとVillegasはいう。南極基地の責任者はこの事態を知っているという。環境グループのグリーンピースによればこの船舶は南極海洋資源保護委員会に承認されている50隻の漁船のうちの1隻であるという。「火災が発生した中国船は南極オキアミ操業の許可を有している」とグリーンピースのMilko SchvartzmanがEメイルで伝えた。