漁業は12000年前から 米国科学者が発見

科学者が驚くべき証拠を発見、米国太平洋沿岸では洗練された漁業が12000年前に行われていた証拠を発見。(3月7日FUD)

オレゴン大学自然文化歴史博物館の Jon Erlandson氏がひきいるチームは, 漁業に用いられていた道具を投棄された貝や魚の骨とともに発掘した。漁業が重要な役割をしていたことを示すものであると。この出現は現在のカルフォルニアの地で海事活動があったことを示すものとして3月のScience誌に掲載された。非常に精巧に作られた道具は少なくとも1万年以上前のもので、ローマ帝国誕生よりも前のもの。

Erlandson博士は発見されたものは過去からの葉書であると発言。また博士は科学記事として「これはアメリカ大陸の人類が船を利用し海洋に適応したことのもっとも初期の証拠である、また古アメリカインデイアンの経済の広がりを示している。あれわれの発見したものは非常に素晴らしい工芸水準の高さは驚嘆に値する。とても薄く、鋸歯状であり信じられないほどの棘が加工されている。非常に出来の良い石器である」

古アメリカインデイアン “Paleo-Indian”とはおよそ 13,500年前 (11,500 BC) の氷河期が終わった後の人類の最初の痕跡であるが、彼らはアジアから渡ってきた人々で北米大陸の考古学史に登場する。
発見はカルフォルニアのサンタバーバラの3か所の現場からであった。海獣、鳥類、魚などから当時の人類が漁業を基盤とした海事活動を行っていたことがわかる。

漁業者は再建を決意

日本の漁業者ヤマサキ・セイイチ氏が底引き船の甲板の上に立っている。漁業者の生計は日本を襲った津波で荒廃したが、彼らは自分たちの仕事の再建を決意、これに立ち向かうことはとても残酷なことである（4月5日TIMES OF MALTA/AFP）
東北を襲った津波で何百人ものサケ、マス、サバ漁業者が宮古では命を失った。漁船や彼らを支援するインフラも津波で流れ去った。打撃を受けた福島県の原発からは海に放射性物資が漏れ出し、食への不安が起きている。しかし、当局者らは汚染は海流によって急速に希釈されるという。

3月11日の災害を逃れた底引き漁船が岩手県宮古港の岸壁に接岸している。本州の北東海岸は津波を受け操業している船は極めて少ない。宮古でも街中には漁船が流れだし、魚市場のクレーンや燃料ポンプも破壊された。「我々は地震を感じた。船はショックで上下した。とても大きかった」とヤマサキ・セイイチ氏はいう。震災当日彼は陸岸から50㎞沖合に9人の乗組員とともに75トンの漁船の上にいた。「洋上では津波を強く感じることはなかった。ゆっくりと船が持ち上げられただけだった」と彼はいう。彼の船は3日間にわたり港に戻ることができなかった。津波は11,000人以上の人命を奪い、15,000人が依然行方不明のままだ。

港に戻った時、その惨状は想像以上のものであった。TVで状況を知ってはいてどうすべきか頭をめぐらした。しかし、実際に見た状況は最悪だった」宮古港にはおよそ1,000隻の漁船が登録されていた。ところが今やそのうちの20隻と10隻の大型底引き船が津波から生き延びたのみであった。わずかの数の漁船が港外に避難を試みたがそれらは例外に近い。
「多くの漁業者が命を落とした、でも依然その数さえ把握できてはいない」宮古漁協のカゼハラ・ヒデアキ氏がそう語る。漁船は街中に散乱、橋げたに詰まったり、家屋を破壊したり、駐車場に乗り上げている。「ボートまで行ってみたが、海水が引き始めていた。自分は妻のもとに走った」とササキ・ヨシオ氏はいう。かれは40年来宮古で漁業を行ってきた。「何人かの漁師が彼らの船を見に港に来た。船を救いたいと考えただろうが、自分の命を救うことだ」と彼はいう。

漁業は宮古の主要産業であり1200人の組合員を漁協は誇っていた。他の港と同様に津波によって産業は損なわれ停止した。漁船が産業の中で目に見える道具であり漁業を支える陸上の建物や機械類も全滅した。「工場、事務所、各種施設が津波で破壊された」「車も機会も我々が必要とする物が無くなった」とカゼハラ氏は言う。まだ誰ひとりとして漁に戻ったものはいない。
「大型の底引き船はいまだ海に出ていない、理由は水揚げ物を扱うクレーンがないからだ」とカゼハラ氏。かりに水揚げできても魚を売る市場がない。「市場の再建には数か月を要するだろう」瓦礫が散乱する冷凍工場の前でタナカ・キイチロウ氏はいう。 「船がなければ魚は獲れない。それがなければ我々は加工するものがなく、売るものもない」という。「船が漁に出られても市場がなければどうにもならない」彼の従業員には来月まで給与は払える。しかしそのあとの資金のめどはない」と。「我々は支援なしにはたちゆかない。今仕事はなく、給与を保証するすべはない」という。