言語空間+備忘録

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武器輸出解禁論について

2009-08-14 | 日記
田母神俊雄 『自らの身は顧みず』 ( p.187 )

 武器輸出禁止についても日本企業の手足を縛っている。調達の適正化で競争入札が原則となった。しかし武器輸出ができない日本企業が、競争入札でアメリカなどの企業に勝てるわけがない。このため防衛関係費の減少傾向も相まって、日本の防衛産業は極めて厳しい経営状況におかれている。自衛隊はアメリカや旧軍のように工廠を自衛隊の中に持たない。従って防衛産業なしには戦力発揮ができないのである。
 私は国が、そして自衛隊が防衛産業の育成をもっと強く打ち出さなければ、防衛産業が立ち行かなくなると思っている。武器輸出が可能であれば、会社としても営業努力のし甲斐もあろう。しかし武器輸出を禁じられ、自衛隊だけを顧客として国際競争に勝ち抜くことは無理である。
 武器輸出禁止は解除したらいいと思う。大量に造れば値段も下がる。また今後国際共同開発は益々盛んになると思われるが、会社の経営基盤がしっかりしていなければ、技術力を蓄積することができず、重要部分は造らせてもらえない。自衛隊の戦力発揮にも大きな影響が出る。防衛産業は自衛隊と組んでボロ儲けしているみたいに報道されることが多いが、これも自虐史観の影響だ。今、防衛産業はあまり儲からない。だから防衛から撤退する企業はあっても新規参入はない。


 日本の防衛力強化のために、武器輸出を解禁せよ、と書かれています。



 この主張の根拠は、武器輸出を解禁しなければ、防衛産業が儲からず、技術力の蓄積が不可能である、というところにあるのですが、

   民間企業の経営 ( つまり金儲け ) のために、外国に武器を売ってよいのか、

が問題とされなければなりません。防衛力維持のために必要である、というなら、自衛隊が工廠を持つ方向にもっていくのが、適切ではないかと思います。



 なお、これに関して、私の対策 ( memo26 党の政策 ) をあとで投稿します。現在、「書いたけれども寝かせている」 状態です。

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