休眠しました。

mem-papaのきままな自分用メモ帳
13年目に突入
固いこと柔らかいことそのとき

読後メモ 日本史‥北村透谷のこと

2019-03-31 07:00:54 | books
日本史 第二回 滅亡の理由


 今の時代に創造的思想の欠乏せるは、思想家の罪にあらず、時代の罪なり。物質的革命に急なるの時、曷(いづく)んぞ高尚なる思弁に耳を傾くるの暇あらんや。曷んぞ幽美なる想像に耽るの暇あらんや。彼等は哲学を以て懶眠(らんみん)の具となせり、彼等は詩歌を以て消閑の器となせり。彼等が眼は舞台の華美にあらざれば奪ふこと能はず。彼等が耳は卑猥(ひわい)なる音楽にあらざれば娯楽せしむること能はず。彼等が脳膸は奇異を旨とする探偵小説にあらざれば以て慰藉(ゐしや)を与ふることなし。然らざれば大言壮語して、以て彼等の胆を破らざる可からず。然らざれば平凡なる真理と普通なる道義を繰返して、彼等の心を飽かしめざるべからず。彼等は詩歌なきの民なり。文字を求むれども、詩歌を求めざるなり。作詩家を求むれども、詩人を求めざるなり。

芸術は求められず広告美術は求められてる。
芸術は核に心的精神的なものがあって
それらを面倒くさいと避けたく感じている
というのは多数派だよなとおもう。

いつか、ほら、ぼくが酔っ払って泊まったホテルで、あなたがぼくの夢を訪問したことがあったでしょう?
夢のなかで、あなたの二の腕に後ろから触れた瞬間、あなたの自分の国へのすさまじい怒りを指先に感じて、驚いて、ひどく魘されて、モニに起こされた。

あのあと、モニは、どんなことがあってもあのホテルに宿泊することを拒むようになった。

いまでは、もう、あのホテルがあなたが自殺した地面のうえに立っていることも知っています。

死ぬ前、あなたは疲れ果てて、自分はもう老いて、生きていく力が残されていない。
自分のまえには、すでにどんな希望もない、とつぶやいていた。


旅先で当時の人にある種の心的な集中力をもって
迫ることをすると、憑依されたかのように
身体症状でること(自分は腹部の激痛)の
経験あるので、それの数段上で彼
北村透谷につかまれたor通じたかと。
思想や精神てメディアという外形が
必須とおもってるけど寧ろ真髄は
こーいう一種霊感みたいな形で伝えるべき
ひとに伝わっていくのかもしれない。

2019.4.9追記
港区の北村透谷めぐり
芝公園、仕事で近くに行くことあるので
時間もしあったら訪ねてみよう。

日本の歴史を話そうとしているのに、あなたの名前を外すわけにはいかない。
いつか、そう述べたら、「それは歴史というより文学史のほうだね」と述べた日本の人がいたが、文学の歴史が社会の歴史と別に存在していると意識される社会があるとすれば、要するに魂がはがれおちてしまった社会で、いくらなんでも日本はまだそこまで落ちぶれてはいないだろう。


引用のように
文学史のうえでなく魂が剥がれおちて
るという正鵠を得る言葉を紡いだガメ
さんだから起きた同機。
欧米での文学的才能やその独創性の
共通認識としての高い地位というの
は日本と乖離している。
‥‥言わずもがな。
子供のころからどう教育され
どんな繊細な感性があったかも封印され
て今、どのように大人だと自ら思ってい
るか‥うまく言えないが
滅亡の理由ってこういうことだ。
民族的魂の問題って一億火の玉になる
精神性のことではなく。



それです。表現能力のなさを誰かの
言葉を借りました。