MELANCOLICO∠メランコリコ!

ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

what we should remember

2011-12-27 21:13:18 | 日記
精神障害者の社会復帰は日本の社会に求められている喫緊の課題だ。入院させればいいものでも、退院させればいいものでもない問題だけど、日本の「収容政策」は世界的に見て異常だ。32万人という数値は突出している。アメリカの10倍ほどになる。それを必要悪とする意見もあるけど、収容して社会から隔離して、生物学的に生存権を与えればそれでいいものなのか。

今年、スペインでindignadosと呼ばれる人々の激しい街頭運動があった。アメリカでもイギリスでも格差社会を批判する運動が広がった。世の中は、要領のいい人たちが政治を動かし、経済制度を変えて、新しい特権階級を生み出し、階級がより強固に固定されつつある。昔から、人間の発達に関して、生物学でも社会学でも心理学でも、遺伝か環境かという議論がなされてきたけど、議論が落ち着いたところは「どちらも大切」ということだった。ただ、それは足し算ではなく掛け算なのだ。「遺伝」+「環境」ではなく、「遺伝」×「環境」。つまりどちらかがゼロだともう一方がいくら優れていても答えはゼロ。そして、問題は環境がゼロの場合をどう回避するかという社会的課題だ。

一部の政治家や学者はいろいろな実証を経て、このおぞましい傾向を何とか堰き止めようと頑張っている。それは歓迎すべきことだ。まあ、ないよりましだ。でも、ふと疲れた頭で思うことはもっと個人的なレベルで変えられるものはあるのではないかということ。奪い合いの社会でみんなある見えざる力で「洗脳」されている。でも、逆に、個人が持つ見えざる力でその「洗脳」の呪縛から解き放たれることはできないものか。所詮人間の世界は人間たちが作っているのだから。

ここ何日か、ある大学で勉強してきた。終わったと、来年1月にある資格試験を受ける何人かの友人と大学の正門前で集まって、「試験のあと打ち上げしよう」となった。ぼくはまだ受けられないんだけど行くことになった。お互いまだほとんど個人的なことはわからない浅い付き合いだけど、何となく同志的な絆ができている。そして、お互いつねに励まし合うことでなんとかここまで勉強を乗り切ってきた。ありきたりな言葉だったけど、お互いがその言葉で得た力は大きかったように思える。

今日、疲れた頭でFBを開いたら、友人の一人がこんなのを載せていた。ぼくたちの社会が忘れがちな一面をストレートに15分のメッセージにしていると感じた。

http://www.youtube.com/watch?v=IIBzU9V_p8w&sns=fb



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れさまでした (takeco)
2011-12-28 17:55:28
再来年の合格信じてます。わたしも頑張らなくては!
Unknown (nankuru)
2011-12-28 20:11:18
お互い体に気をつけて頑張りましょう。合格を祈ってます。
お疲れ様です! (yumito)
2011-12-31 01:24:55
社会主義もダメ! 
資本主義も崩壊寸前です...。


個人個人が 何が本当に必要か?
大切なもの何なのか?
心底つきつめ求めて 
それを守る為に 変わらないと 
地球が滅亡する時代です。


私達はあまりに多くの物を持ち過ぎて
必要な物を探さなくては見つからないという
全くもって おかしな生活を送っています。


来年からは
探す人生を卒業して
自分の廻りにあるすべてを
しっかりと把握し 
感謝する日々でありたいです。


Unknown (なんくる)
2011-12-31 19:56:35
青い鳥じゃないけど、「自分」はやっぱり身近に隠れているか、転がっているか、額の裏に潜んでいるか・・・。ぼくらは生きてる上に、マラソンも走ってる。感謝しいないと罰が当たると感じてます。武蔵野の大地よりゆみと家に多幸な1年を祈ります。

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