プライドは高いかも・・・

飲み会があって、37人が居酒屋に集まった。もちろんほとんどは知らない人たちだったけど、ちょくちょく顔を合わせる人たちもいて、今までくるぶしまでの付き合いだったのが、膝上くらいの深さまで進んだ。初めて話した人たちとも膝下くらいまではいけたかな。

こういう場所はスリリングだ。仕事で利害関係がある付き合いでは行く深さに暗黙の限度があるけど、こうしたところでは戻れない深みまで行ってしまう可能性（危険性？）もあって、それが怖い。まるで海中をＢＣの空気を入れたり抜いたりして潜っていくみたいに底のない空気を漂うことになる。

ある41歳の独身女性が、「私ってとっつきにくいのかな…」と、ビール片手に話してきた。ふだんなら「そのうちいい出会いがあるよ…」とか言って終わらせるんだけど、酔っていたのでつい「例えば、自分変えたら？」とか言ってしまい、話しが長くなった。

モテ顔なんだけど、男運が悪いらしい。見た目はモデルさんのような美人系、でも話しをすると男前。そのギャップがぼくには魅力的なんだけど、外見で寄ってくる男は、どうしても彼女の好みに合わないらしい。「この性格を包んでくれる人がいいんだけど、違うんだよね…」「自分がみんなからどう見られているのかがわからなくなった」となげく。

そして、「プライドが高いのかなぁ…」とつぶやいた。自分が周囲からちゃんと理解されていないと思うたびに、そのプライドが高くなるようだ。まあ、周りから見ていると、意固地になっていくって感じなのかもしれない。ふつう、孤立感や意固地の程度はともに加速度的に進行する。プライドは生きていくに必要なものだけど、それが生きていくをの難しくしていくときもある。その分岐点はどこなのか、酔った頭で考えてみたけど、いつの間にか話題は変わっていた。