リーガ・エスパニョーラ序盤戦

スペインサッカー、リーガ・エスパニョーラが開幕されて７週目が終わって、首位に７連勝、勝ち点21のFCバルセロナが鎮座している。同じく無敗だが、得失点差で2位に甘んじているのはアトレティコ・マドリード。3位が、勝ち点差5でつけているレアル・マドリード。レアル・マドリードは131億円という途方もない移籍金をトッテナムに支払って話題のベイルを獲得した割にはパッとしない。バルセロナも70億円でサントスから買ったネイマールはまずまずの仕事ぶりだが、メッシのケガや、タタの戦術変更への賛否が賑やかで絶対的な安定感は感じられない。

注目を浴びているのはアトレティコ・マドリードだ。エース、ファルカンの放出とスペイン代表のビジャの獲得でどうチームが変わるかと騒がれていたけど、幕を開ければ、ディエゴ・コスタの活躍で不安要因は一掃されてしまった。ここ数年、リーガ・エスパニョーラはFCバルセロナとレアル・マドリードの2強と弱小の18チームの戦いだったけど、選手年俸総額が2強のほぼ半分のアトレティコ・マドリードが、2強との直接対決はまだないものの、無傷の7連勝していることでまだ21試合残るリーグ戦への期待が高まっている。

巨人大鵬卵焼き的に、2強のどちらかのファンで、サポートするチームが買っていれば気持ちいいという人たちには申し訳ないけど、波乱を乗り越えながら優勝を手にするというスリリングな戦いを好むサッカーファンにはたまらなく面白い序盤の展開だ。とくに、今年1部に昇格してきたばかりのエルチェが、レアル・マドリードとの試合で、審判の誤審がなければ同点だったという試合を行い、しばしスポーツ紙の一面を独占したというのも面白かった。