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ゆめと心理と占いのはなし
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 Rosalia de Castro

the class of '92、ベッカムたちの冒険

2014-03-28 03:43:44 | 日記

このところ国際舞台では低迷するイングランドだが、ぼくはサッカーは5年ないし10年のサイクルで「王者」が変わっていくという感触をもっているので、そんなに悲観していない。そのうちまた輝かしいスターが登場してW杯の舞台でも優勝争いをしてくれるものだと信じている。

ここ10年ほど、世界のサッカーはスペインのティキタカに持っていかれている。短いパスをつないで得点するスタイルに多くのサッカーファンが魅了された。でも、その本家たるバルサが去年のチャンピオンズリーグ準決勝で速いプレスのバイエルン・ミュンヘンに叩きのめされて、監督もティキタカに縛られないと言いだし、少しまた流れが変わってきた。

そんな中で、時代遅れとみなされてきたイングランドのサッカーに郷愁を覚えるファンが少しずつ声を上げ始めている。去年、マンチェスター・ユナイテッドの伝説、ファーガソンが引退することになり、愛弟子であったベッカムも現役を退く宣言をした。そしていまだ記憶に新しい、あの92年組のスターを集めたノスタルジックな映画『The class of '92』が昨年の暮れに公開された。もうあの時代のサッカーが通用するとはだれも思わないだろうが、イングランドの労働者階級の倅たちが大スターとなっていくというドラマは、多くのサッカーファンの心を掴だ。

そして、昨日のニュースだと、あの92年組の元選手たちが共同で古巣のマンチェスター・ユナイテッドを買収してしうという計画があるらしい。マンチェスター・ユナイテッドは株式会社なので、株さえ買えば、経営権はその人のところに行く。マンUの場合はアメリカ人のグレイザーファミリーが筆頭株主である。時価およそ3000億円ということだが、ベッカムたちの後ろにはアラブの富豪が控えているらしい。

たぶん92年組が作る会社に富豪が出資し、その金をつかって新しい会社がグレイザー家から株を買い取るということなのだろう。つまりベッカムたちがチーム作りするということだ。もちろん成功する確約はない。でも、イングランドサッカーのファンはきっとこの話に夢を感じるだろう。ベッカムがオーナーとなって、ネビルがSDになって、スコールズが監督に収まる。・・・古いサッカーファンにとって、まさに試合はドリームシアターとなる。


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