大学生と英語の学習をしていると、多くの学生がReading力を伸ばす学習方法については知っているものの、リスニングを伸ばすための学習方法を知らずに苦心していることがわかります。
リスニングとはなんでしょうか?
いろんな定義を持つことができると思います。
- 意味は分からなくても、音声を聞き取ることができる
- 意味も分かり、音声を聞き取ることもできる
- 内容を把握することができる
- 自分の意見をまとめながら、相手の話していることを聞き取ることができる
- すべての単語を正確に聞き取ることができる
- ざっと内容を聞き取り、相手の主旨を理解することができる
…
第1言語の場合は、成人の場合、ほとんどの単語について、意味を知りながらも聞き取ることができるかと思います。一方第2言語を習得する段階では、意味は分からないけれども単語を音として聞き取ることができたりします。
第1言語と第2言語とでは、言語の習得段階で経るプロセスがことなることが多くあります。なので、第1言語と全く同じ方法でリスニング力を育てようとしても、難しい場合があります。
そこで、リスニング力を向上させるために、有意義な学習方法がいくつかありますのが、ここでは音声データを活用した学習方法をご紹介いたします。
- ディクテーション
聞いた音声を書きとることによって、聞けている単語と聞けていない単語を明確にします。冠詞のthe, aなどが聞こえていない方、前置詞at, on, in, toなどが聞こえていないなど、聞こえていない単語の傾向を把握することもできます。
- パラレルリーディング
テキストなどに付録している音声と一緒に、音読の練習を行います。付録の音声に合わせて音読をしなくてはならないので、自分のペースで音読するのではなく、音声の聞こえた通りに発話をしていかなくてはなりません。音声がうまく耳からインプットされなかった場合は、口からも発話をすることができません。発話できていない言葉は、聞き取れていないか、聞き取りにくいものだということを発見することができます。
- シャドーイング
テキストを見ることなく、聞こえてくる音声に合わせて、影のように発話する練習をします。音声を聞いてから、文字情報に頼ることなく発話の練習をしなくてはならないので、でたらめな聞こえ方では文脈にあった内容を発話することができません。音声に合わせて発話することができれば、他の単語との相性、息継ぎのタイミングや抑揚などについても理解を深めることができます。
リスニングは、会話する相手がいないと練習できないのでは?と思っているかもしれませんが、CDなどの音声データを活用することによって、一人でも独立した学習をすることができます。
TOEIC学習には、上記3点の学習が効果的であると思います。
是非、お試しください。