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変化を遂げる甲子園の“目指し方”

2017-11-07 06:15:00 | 報道/ニュース

10月14日 おはよう日本



甲子園を目指す道。
戦いは小学生から始まっている。
兵庫県伊丹市。
野球教室の合宿に集まった全国の小学生たち。
講師はプロ野球の大洋や巨人で活躍した屋鋪要さんである。 
この合宿は4泊5日で10万円余かかるが人気を集めている。
(参加した小学生)
「ぼくが知らない技術とかいろいろ知っていて
 すごい勉強になった。」
(屋鋪要さん)
「お子さんにかける思いというのは昔よりも強いんじゃないか。
 親の思いは僕はよくわかっているから中途半端なことできない。」
愛知県碧南市の小学1年生。
週に1回個人指導の野球塾に通っている。
ここの売りは動作解析である。
子どものうちから体の使い方を学ぶ。
まず投球フォームを撮影。
どこに問題があるのか映像をもとに指導を受ける。
(コーチ)
「前足が着く位置が斜めになっているな。
 足が外側を向いているから
 無理やり上半身・腕だけでまっすぐ投げようとしているから。」
足をまっすぐするための指導を20分。
母親も真剣に見守る。
その効果は?
しっかり修正できた。
変化も一目でわかる。
(コーチ)
「足を着く位置がちゃんとまっすぐになっているから
 コントロールも良くなる。」
この動作解析は標準的なプランでは1回50分で1万8,000円かかる。
(母親)
「チームだとたくさんの子どもを見ているので
 やっぱり全員を見られないと思うので。
 何でもやってあげようという気持ちにはなる。」
英才教育で目指す甲子園。
常連校に入るためのルート選びにも変化が見られる。
埼玉県和光市。
中学校の部活動ではないこのクラブチームは
全国大会でも上位に入る強豪である。
チームの主軸の1人
関遼輔くん(中2)。
中学2年で身長はすでに180cm余。
甲子園で活躍してプロに進むことが目標である。
関くんがこのチームを選んだ大きな理由。
甲子園を目指せる常連校との強いパイプである。
この日は進路についてチームの幹部と親子で面接。
(関遼輔くん)
「高校はやっぱり甲子園に近い
 行けそうな強いチームに行きたいと思う。」
(進路担当の幹部)
「もうちょっと努力すればもっと上の高校も狙えると思う。」
このクラブチームの実力は甲子園の常連校にも認められ
多くの選手が毎年進学する。
その実績を見た子どもたちがチームに集まり
3年間鍛えられて甲子園常連校に進学。
甲子園につながるルートが確立されているのである。
(東練馬リトルシニア 横田勘二名誉会長)
「いろいろな高校の監督さんや部長さんがみえて
 “こういう選手が欲しいですね”と。
 常連校とのルートもうんとある。」
自宅でも練習を欠かさない関くん。
多田中学の部活よりも金銭的な負担が大きいのが現実である。
1万円の御謝に加え
グローブは1つ3万円以上。
遠征には数万円かかることもある。
(父 泰弘さん)
「道具類にかかるお金も含めて
 ある程度 親がサポートしてあげないと
 なかなか夢を実現するのは難しいのかなという風には感じている。」
(関遼輔くん)
「お父さんお母さんが働いてくれたから今のこういう生活ができているし
 今の僕がある。
 甲子園とか大きな舞台でみんなが見ている前でしっかりいいプレーをして
 みんなに恩返しというのが出来たらと思っている。」

硬式クラブチームには早稲田実業の清宮選手や日本ハムの大谷選手などが中学時代に所属していた。
今では甲子園球児の主流とも言われている。
今年夏の全国大会でベスト4に入った高校で
ベンチ入りした選手のうち85%近くは硬式クラブチームの出身だった。
こうしたクラブチームは以前からあった。
中学校の部活の部員がこの10年間で約40%減少したが
硬式クラブチームに入る中学生は約20%増えている。
(スポーツ教育学が専門 早稲田大学 友添秀則さん)
「部活のあり方そのものとも大きく結びついてくる問題だと思う。
 “拠点校”というような形で
 軟式野球あるいは硬式野球の代表的な学校を作っておいて
 そこに教師を配置して外部指導者を配置して
 子どもたちが選びながら
 その学校に放火語行って練習ができるようなしつらえを作る必要がある。」





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