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タイ ドリアンブームの影で・・・

2018-07-30 07:00:00 | 報道/ニュース

7月12日 おはよう日本


ドリアンの世界有数の生産国のタイ。
クリームチーズのような濃厚な食感と独特の甘みが特徴のドリアン。
現地で1つ2,000円前後する高級フルーツである。
首都バンコクで開かれた“ドリアン食べ放題”のイベント。
実は参加者の多くは中国からの観光客である。
(中国からの参加者)
「とても甘くてすごくおいしいの。」
中国では消費者の健康志向に物珍しさも加わって
いまドリアンブームが起きている。
タイはブームの恩恵に沸いている。
タイで採れたドリアンの約8割が輸出されているが
多くは中国向け。
中国への輸出額は年間約290億円。
この5年で2倍以上に増えた。
冷凍ドリアンを作る会社も売り上げが急増。
今年の売り上げは去年の3倍に迫る勢いである。
(冷凍ドリアン加工会社 社長)
「タイのドリアンは中国の各地で知られるようになり
 好んで食べられています。」
ドリアン人気に中国のネット通販の巨人 アリババも動き出した。
ジャック・マー会長自らがタイを訪問して副首相と会談。
ドリアンなど農産物の販売でタイ政府と協力することになった。
5月にはグループの買い付け担当者が
大量のドリアンを確保するため農園や集荷場をくまなく見て回った。
(アリババ果物購買担当者)
「中国の消費者は安全・健康・栄養に関心があり
 その3つを満たすのがドリアンだ。」
中国でのドリアン人気はタイの農村の姿も変えつつある。
タイは世界有数の天然ゴムの生産国だが
ドリアン栽培に切り替える農家が相次いでいる。
天然ゴム農園を営む男性。
天然ゴムを15年間栽培してきた。
しかしこの数年 価格が低迷し
以前のようには儲からなくなった。
それに対してドリアンの価格は上昇する一方である。
男性は生活のため農園の半分を天然ゴムからドリアンの栽培に切り替えることにした。
(天然ゴム農家)
「ゴムの木は家族のようなもの。
 でも収入のためにはゴムの木を切ってドリアンを栽培する必要があるのです。」
この男性のような農家があまりに多く
作りすぎを心配した政府も実態調査を始めた。
ドリアンブームには警戒感も出始めている。





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