悶絶ハイスクール「大人の学級」

無駄の中に宝がある

世代交代(日本ジャンボグループ)

2006年01月31日 | Weblog
 今日の昼に、店の机に一枚の紙が置いてあった。
「2月16日をもって、写真現像の取次ぎを取りやめます」

 日本ジャンボグループは、写真の取次ぎを小さい町の商店に委託して巡回しながら回収し、翌日に仕上げるというシステムで20年近くの付き合いをしてきたのだが最近は週に取り次ぐ本数も1・2本で集配に来るパートさんも固定化していなかった。
 こうした結末は早晩予想もできたが、いよいよかと思える事象がこの頃本当に増えてきた。そういえば55ステーションという駅前やスーパーのテナントに入っていたDPEのチェーン店もライブドアの買収の標的にされ、今暴かれる錬金術の餌食となっていたようだ。(不採算で事業撤退する会社を買い取るという、典型的なライブドア商法)

 デジカメがすっかり普及し、失敗写真は手元で消去できるデジカメは本当に便利だ。現像しなくともネットに転送して友人に配布することも出来る。フィルムカメラはプロかアマチュアカメラマンの愛好家だけのモノになってしまうのだろうか?(ポラロイドカメラはストリップ劇場だけのものに・・・)
 
 富士フィルムも5000人の人員削減を発表、キャノンのインクジェットプリンタの詰め替えインク業者(ホームセンターなどのリサイクル人気商品)は訴訟で負け、メーカーの純正品しか認めないという判決が出てしまった。以前プリンタメーカーが「機械はタダで配っても、インクを買ってもらうことで充分採算が取れるんですよ」って言っていたのを覚えているのだが、エプソンがインクジェット機の発売が好調にも関わらず赤字決算発表になっていることを見ても、リサイクルインクの普及が精密機器メーカーの収益性を圧迫していたのは紛れもない事実である。が、単価の高い純正品への反発としてユーザーが主に中国で再生されるリサイクルインクを購入していたとも思うのだが。こうした所に影響力のある業界の保護は守られるという姿勢があらわになる。(低価格燃料のガイアックスは見る影ナシ)

 経団連の次期会長がキャノンの御手洗氏に決まり、重工業への比重が高かった財界の中心がIT関連事業へシフトしていく時節が訪れたのかもしれない。ちなみに日本ジャンボグループの株価は今日現在で結構高い水準にあるのだが、間違いなく主力事業からの徹底は影響を及ぼすと思う。温泉事業へ移行ってあるけど、コストのかかる方針転換がスムーズに行くとは思えず縮小せざるを得ないはず。デジカメの画質向上、プリンタの性能向上と低価格がもたらした事業撤退の象徴となってしまった。

 

 
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