Drマサ非公認ブログ

はじめて入院した28

 一般病棟に移ってからも、リハビリは続いた。ACCUの頃と同じく、歩くだけである。

 一般病棟の方が少し広いので、1周200メートルを2周分歩くだけだ。まず血圧測定してから1周歩いて、ナースステーションの前の談話室で一旦休憩。そして、血圧測定。もう1周同じこと繰り返す。

 この頃になると、血圧は150程度であったが、一定していない。120になったり、170になったりする時もある。リハビリは理学療法士が必ず付いて行われるが、血圧が安定しないことをただ心配する。

 理学療法士は患者から「先生」と呼ばれているようだ。「そのように呼ばれる立場にあるのかな」と私と一緒に歩きながら謙遜していた。結構世間話に花を咲かせながら共に歩いた。

 私に付いた人物は20代後半の男性で、私の病気と血圧、そして運動との関係について明確に説明してくれた。そりゃ心臓専門の病院で、いつも説明していることなわけで、当然と言えば当然だ。

 ただ彼の経験則からしても、私の血圧は不安定だと思うという。しかしながら、すでに2週間の経過を見てみると、もともと高血圧気味の体質で、順調ともいえるかもしれないと評価してくれた。結局は医者ではないので、診断はできないけれどとの断りを入れつつだが。

 さらに特徴的なのが運動前と後で血圧の上昇があまり見られないという。通常は数値が10〜20程度上昇することもあるが、私の場合、あまり変動が見られないという。そういう点では評価しにくい心臓なのかもしれない。

 理学療法士も休みがある。そこで、土日は1人で病棟の中を歩いて2周してくださいと仰せつかる。言うことを聞くと決めていたので2周ちゃんと歩いたが、もの足りなくて3周してみたが、歩いた方が調子がいいという感触であった。

 一般病棟移転後4日目からリハビリは自転車漕ぎに変更である。入院している病棟は4階。リハビリテーションセンターは1階である。

 実際中に入ってみると、じつに立派でトレーニングジムのようだ。自転車が30台以上、いくつかのトレーニングマシーンが設置されている。何も置いていないフロアがあり、そこではエアロビ教室が行われている。ちなみに一般にも解放されているようで、教室に通ってきている少し年配の方もいた。結構年配の男性も頑張ってやってたのが、勝手に微笑ましく感じた。

 夕方4時にリハビリに行く。いつもの理学療法士が担当である。スリッパだったので運動靴を借り、ホルター心電図を取り付け、まず機械で血圧測定。一度だけ160という時はあったが、おおよそ140台後半であった。「相変わらず高い」と言われたが、私としては「そんなもんでしょう」という感じ。

 そしてフィットネス用自転車に乗る。なんかいろんな装置がついていて、高価な気がする。20分一定速度で漕ぐだけである。何キロ以上をキープしなければならなかったのか忘れてしまったが、速度計とにらめっこしつつ、脚を動かす。正直に言うと楽勝である。

 あまりに楽そうに乗っているので、理学療法士が機械を操作して、途中から負荷が加えられる。「どうですか?つらくないですか?」と聞かれるが、「大丈夫です」と答える。20分などすぐである。

 結局退院前まで行ったが、結構なレベルの負荷をかけるようになったはずである。周りも同様自転車を漕いでいるが、高齢の方ばかりではなく、20代30代という人も見かけた。結構心臓に問題を抱える若い人もいるものだあなという感じだ。

 20分漕いだ後、ホルター心電図の状況と血圧を確認。問題なしとのこと。血圧については運動前後でそれほど差がなく、驚かれた。

 じつはもともと自転車漕ぎは得意である。そもそも太ももがぶっとい。分かる人は分かると思うのだが、初代タイガーマスクの佐山聡がパンツを履いている状態のようだ。普通のパンツを履くとパツンパツンであり、すぐ股の部分が擦り切れてしまう。妻から買ったパンツがすぐダメになるといつも文句を言われていたくらいだ。ちなみ今回の入院で細くなってしまい、パツンパツンではなくなった。いいのか?悪いのか?

 自転車漕ぎのリハビリはいい気分転換であった。ただ全てが管理下にあるということも感じていた。

(つづく)

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