樹生の樹

分娩時に低酸素になり、脳性麻痺の障がいを持ってしまった息子との日々

上田法

2008-11-08 17:51:05 | 樹生のこと
少し前、1年ぶりくらいに樹生の背骨のレントゲンを撮った。
最近の樹生は、緊張も落ち着いているし、座位を取らせても、以前より丸まることなく
しっかりしてきているように見えたので、樹生の側湾が改善されてきているのではと
思い依頼。

でも、撮ってみて、思ったほど結果は良くなく、相変わらず背骨の歪みが大きい。
がっかり・・・
特に、ここのところぐんと背が伸びてきた樹生。
今、とても大事な時期だと思う。

医療大PTの先生に相談したところ、ある大学の教授を紹介して下さった。
その先生は「上田法」というリハビリ法を指導しているとのこと。
痙性(けいせい):筋肉のこわばりを減弱させる治療法で、ひねったり、筋肉を
押したりする治療法だそうで(詳しくは難しいので分かりません
側湾のある子に有効だとか。

11月になり、お腹のベビも9ヶ月に入ってはち切れそうに苦しいわたし。
おまけに腰痛が酷くて、日常生活も辛いほど。
そろそろ週3日のリハビリを少しずつセーブしようかと思っていたのだが、
せっかくのチャンス。
今の樹生に必要な事なら、母は頑張っちゃいます。
で、早速予約を入れた。


当日、マヌケにも大学ではなく、治療医院の方に(建物はつながっていましたが)
訪ねて行ったわたし。
受付で聞いて教えられた部屋で1時間近く待ちぼうけして、再度問い合わせてみたら、
場所が違う・・・

慌てて案内してもらい、でも、約束の時間より1時間も遅刻・・・

初対面で、しかも飛び込み予約なのに先生は穏やかに待っていて下さいました
お忙しい教授なのに、本当に本当に申し訳ありませんでした・・・


まず、全身の状態を診て、先生がおっしゃったのは、「とりあえず、側湾に関してを
重視して行きましょう」とのこと。
うつ伏せにされて、背骨や筋の状態をチェック。
「だいたい、1回の施術である程度効果が分かります」と言われ、背中にマーキング。

その後、体を押さえ、腰をゆっくりとひねりそのまま3~5分くらいキープ。
そして反対側も。



樹生は股関節脱臼をしているので、あまり無理に内転させないように気をつけて・・・

上田法は、主に、筋緊張の強い子が多く受けるリハビリ法らしいのだけど、
そういう子には、結構嫌な刺激だったりするらしい。
よく、泣いたり嫌がったりする子が多いと聞く。

でも、樹生には悪くない刺激だったらしく、初めは驚いた顔で目をぱちくりさせていた
けれど、そのうちに気持ち良くなったのかうっとりとしだして、ウトウト
頼もしい子です


たったこれだけのことで、初めにマーキングした背骨のラインを比較してみると・・・



黒いラインが初めにつけたもの。赤いラインが施術後。
・・・驚いた感激した

勿論、これは一時的なもので、しばらくするとまた歪んでしまうので、家で毎日の
リハビリが必要とのこと。
やります!やりますとも!!!!

後は、回数を重ねて、側湾の改善状態を見ながら、少しずつもっと細かく指導して
行きますとのこと。

産後はしばらくリハビリに通えなくなってしまうので、それまでに少しでも良い方向に
持って行って、リハビリのやり方を教えて貰えれば自宅ででも出来るはず。

樹生も母も、頑張っております!!