わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

1 初めに 色に付いて

2018-12-24 11:39:04 | 色と陶芸
この世の中には、色が溢れています。色を感じる事の出来る人なら、何万種類の色を見る事が

出来る(識別出来る)とも言われています。各々の物には、それぞれ特有の色があり、又色が

付けられています。

色は人の心に何かを訴える場合も多く、心理的に色々影響を及ぼすからです。更に色の好みも

十人十色と言われています。単に一色のみでなく、複数の色を使い分ける事でより複雑に変

化します。


陶芸であっても、土の色を始めとして、釉の色、焼き上がりの色、炎の色等色に関する事項も

多いです。食器の色も食材を引き立て、更には食欲を増す効果があります。逆に色によっては

食欲を無くす事すら起こりえます。

特に施釉が必要な焼き物では、慣れない方だけでなく、長らく陶芸を楽しんでいる方も、どの

様な色を塗ったら良いか迷う事も多いです。

なぜなら、色の使い方によってその焼き物自体の良し悪しを左右する事も稀ではありません。

昔より、着物を着せる行為と言われています。即ち、「馬子にも衣装」と言う訳です。

今回からは、この色に付いて考え、私なりに述べたいと思います。

1) 色とは光である。

 ① 物に光が当たると、その一部は反射して我々の目に入ります。どの程度反射するかは

  その物質によって異なります。その反射した光が、目の網膜に当たり、光を受容する神経

  細胞によって、電気信号(神経信号)に変換され脳中枢部に送られ色を認識していると言

  われています。

 ② 光が何であるかはしっかり(はっきり)判っていません。

  昔より、ニュートンやホイヘンス、更にはアインシュタイン等の高名な物理学者が色々

  説明しています。例えば粒子でるとか、波であるとか、その両方の性質を持つ物とか等

  ですが、「いまだに明確な論理付けがなされていない」のが実情です。

 ③ 光の三原色と色の三原色(加法混色と減法混色)

  ⅰ)赤、緑、青が光の三原色と言われ、その三原色の混ざり具合によって多くの色が出来る

   事になります。この三原色が等分に混ざりあえば、「白」になります。即ち混ぜれば

   混ぜる程明るくなります。

   尚、色の三原色はマゼンタ(M=赤紫)、Y(黄=イエロー)、C(青=シアン)で印刷

   物で利用されています。等分に配合されると黒になります。即ち全ての光が塗った物質

   に吸収され黒色にまなります。混ぜれば混ぜる程、色は暗く「くすむ」できます。

   陶芸で使用する釉も色の三原色の範囲ですが、インクが主体の印刷物とは、異なる事も

   多いです。

  ⅱ)網膜には光(色)に共鳴する錘体(すいたい)があります。

   但し、人が見える光は、可視光線と言われ波長が360-400 nm~760-830 nmです。

    注:nm(ナノメータ)=ナノは10の-6乗です(10億分の1m)。

   赤(L)錘体(620~750nm)、緑(M)錘体(495~570nm)、青(S)錘体(450~495nm)

   で色を感知します。

   上記の様に同じ赤、緑、黄と言っても、感知する範囲に幅が有りますので、色には色

   各種存在する訳です。

   更に、万人が同じ色を同じ様に見ている訳では無く、個人によって見え方も若干異なる

   と言われています。画家の様に色に敏感な人がいても、不思議ではありません。

  ⅲ) 明度、彩度と色調について

   我々が色を表現する際、色の濃淡、明暗、鮮やかさ等を大まかな言葉で言い表します。

   これら明度と彩度をひっくるめて、色調(トーン)と呼びます。  

   尚、明度とは明るさの度合いで、彩度とは鮮やかさの度合いです。

以下次回に続きます。
 
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