わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動ロクロの「コツ」 2  (土を練る)

2009-03-08 22:48:07 | 電動ロクロの技法
どんなに上手な人や、ロクロ職人の人でも、ロクロ作業で、失敗する事が、有ります。

以前、或る窯元で、職人さんが、同じ形で、同じ寸法の作品を、電動ロクロで次々と、挽くのを、

見たことが有ります。  毎日の手馴れた作業に見えました。

次々と出来上がる作品の傍に、途中で止めてしまった作品の、残骸が幾つか置いてありました。

 これは、これ以上続けても、上手く行かないと、判断して、途中で止めて、壊した物です。

 さすがに、失敗した理由を聞く事は、出来ませんでしたが、私なりに、その理由を、推測してみました。

 ・ 失敗した理由は、幾つか考えられますが、先ず、技術的な問題ではないと、思います。

 ・ たぶん、粘土(練り方)に問題が有った為と、思われます。

 1) 粘土の硬さが、均一でない。 (硬さに「むら」が有る)

 2) 粘土に空気が入っていた。

 上記二点が、有力な原因だと思われます。

 1) 粘土の硬さに「むら」が有る。

  ・ ロクロを挽く際、硬い土は、軟らかい土に比べ、土の伸びが少ないです。

    それ故、同じ厚さにならず、部分的に、厚い薄いが出来、高さも不揃いに成ります。

  ・ 又、硬い所は、指に当たる力が、部分的に強く、全体が振らつく、原因と成ります。

  ・ この様な状態では、途中で中断した方が、正解です。

  a) 原因は、土の練り方が、不十分な為です。

    再製土(一度壊した土)を使う場合や、異なる種類の土を、混ぜて使う場合など、

    硬さの異なる土を、使う場合に起こります。

  b) 特に、大量の土(3~5kg)を練る際に、起こり易いです。

    陶芸の本などを見ると、大量の土を、一度に菊練りしている、写真が載っています。

    土練りは、力の要る作業です。大量の土を、一度に練ることは、相当馴れた方でも、

    骨が折れます。1~2kg程度が適量です。

    特に初心者や、女性の方は、1kgが適量で、逆に少な過ぎても、練りにくいです。

    (0.5kg以下は、やり難いです)

 2) 土に空気が入っている。

   ・ 空気が入った土は、硬さに「むら」が有るのと、同様に、挽き難いです。

   ・ 土が薄くなれば、なるほど、空気が表れ、手(指)に当たり、作業し難らいです。

   ・ 空気が1ヵ所位ならば、針で突いたり、少し切開して、空気を逃がします。

     しかし、何箇所も空気が入っている場合には、制作を途中で中断し、最初から、やり直す事が、

     時間的にも、早く成ります。

     (直し直し、作業を進めると、良い作品にはなりません)

  a) 原因は、やはり菊練が、不十分な為です。

    尚、 土殺しの際に、空気を抜く方法もある様ですが、初心者には、難しい作業だと、思います。


 土練りは、ロクロ作業の前提条件です。是非マスターする必要があります。

 ・ 不安の方は、練り上げた土を、糸を使い、薄くスライスして、空気が入っていないか、

   硬い部分は無いかを、確かめてください。

   何度も、確認して、土を練れば、必ず問題の無い、土練りが出来る様に成ります。

土練機に付いて

 土練り(菊練りなど)は、一般に手で練りますが、大量に練る場合には、土練機を使う方もいます。

 特に、真空土練機を使えば、空気が入る事は、有りません。

 ・ 但し、機械が高価(十数万円~百万円程度)な事と、掃除が面倒な事の欠点があります。

   (土の種類が、一種類ならば、掃除をする必要は有りませんが、異なる土の種類を、土練機に

    掛ける場合、いちいち掃除しなければ、前に使った土と、混ざってしまいます)

 ・ 又、土練機で練った土の、練り癖を直すため、手で土を練り直す人もいます。

 以上の事から、土練機は必ずしも、万能な物ではなく、必要な物でも有りません。
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