わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

手捻り(ひねり)14 細工物3

2018-11-22 15:15:36 | 手捻り陶芸
手捻り陶芸の中に、細工物と呼ばれる分野があります。

主に人形や動物等の造形物が多いのですが、銅像などを造る際に粘土で原型を作る彫塑

(ちょうそ)もあります。

手捻りで大切な事は、粘土が作業がし易い程度の硬さがある事で、柔らか過ぎり、固過ぎたり

しない事です。特に作業途中で固さが変化しない様にします。

具体的には、まだ使用しいない粘土には濡れタオルを掛けたり、制作途中で休憩を入れる

場合には、乾燥が進み過ぎない様に何らかの対処が必要です。

手捻りでの作品の作り方は、縄文土器時代から大きく変化をしていません。それ故特別な用具

を必要とせず、身近な物を利用しています。又ある程度の技術を必要とする作品もありますが

ほとんどは、上手下手に捕らわれなければ、どなたでも取り掛かる事ができます。

陶器で作る細工物には、掌にのる程度の小さな物から、高さ数十㎝程の作品があります。

当然その作り方も違います。

1) 小物の場合。

 ① 焼き物ですので、手捻りだけでなく、作品の肉厚が大切です。

  轆轤の場合では、肉薄に作る事も可能ですが、手捻りではある程度の肉厚が必要になりま

  す。但し、作品の大きさにもよりますが、一般的には5~8mm程度が多いです。

  この程度の肉厚であれば、極端に柔らかい粘土でない限り、作業もし易いですし、出来上

  がった作品も極端に重たくありません。

 ② 中空(内側が空洞)の動物や置物の様な小さな物は、左右に分割した中空の部品を貼り

   合わせる事で、割合簡単に作る事が出来ます。但し注意点は貼り合わせる部分が完全に

   一致させる事と丁寧に接着し、窯の中で爆発しない様に、一部空気穴を開けておく必要

   があります。又接着部分を他の柔らかい粘土で包み込み、補強する事もあります。

   一枚のタタラから立体的な形にする事も出来ます。勿論展開図を描く必要があり、慣れ

   ない方は、描くのが難しいかも知れませんが、ラフにでも描ければ、それをタタラに載

   せ展開図の通り切り出せば、何とか所定の形にする事もできます。更に不具合が生じた

   ら現物合わせで調整する事も可能です。

   特に左右対称の作品でタタラ(板)を加工して作る際には、半分の型紙を作りそれを

   裏表に使えば容易に形造る事が出来ます。

 ③ 手のひらに載る程度の小物であれれば、真ん丸又は棒状の粘土から好みの形に、捻り出

   す事も可能です。即ち、指三本(親、人指、中)で粘土の一端を、適度の量を引き出し

   好みの形にします。竹へら等があるとより細かい所も形作る事ができます。

   場合によっては土を盛る(加える)事もありますが、接着面が弱くなりますので、なる

   べく一塊から作る事をお勧めします。肉厚の部分は乾燥が遅くなり、空気が入っている

   恐れもありますので、肉抜きをしておけばより安心です。ドリルの刃等で底など見えな

   い場所に適度の穴を開ければより安心です。

 ④ オープン粘土で小物を作る。

  陶芸で使用する粘土ではやや困難ですが、市販されているカラーのオーブン粘土(オー

  ブンで焼ける手軽な粘土)を用いれば、施釉せずに色を付ける事が出来ます。

  但しあくまでも実用的ではなく、装飾として使う事になります。

  この粘土は陶芸用の粘土より若干「ひび」が入り易いですが、指で撫ぜれば容易に消す事

  ができます。更に乾燥と焼成で約10%程度収縮します。

  尚、制作方法は陶芸用の粘土と同じで、接着にもドベを用います。

  オーブンでの焼成の仕方。160~180℃で40~60分。焼きむらに注意、アルミホイルを敷

  き複数個を焼成する時には、適度の間隔をとり、熱が作品に均等に当たる様にする。

以下次回に続きます。
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