わ! かった陶芸 (明窓窯)

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続 粘土について4(粗さと色2)

2018-01-16 17:52:35 | 粘土について
3) 素地の粗さと色について。

 ① 粘土の色について。  

 ⅰ) 粘土に色が付く理由は、素地に不純物が混じっているからです。

 ⅱ) 各地に赤土と称される素地は多いです。

 ⅲ) 黒く焼き上がる粘土。

 ⅲ) カラー粘土について。(以上が前回までの話です。)

 ② 焼成すると色の付く土。

 ⅰ) 薪窯で緋色の出易い土。薪窯用粘土。

  勿論、粘土の種類違いのみで、緋色の出具合が決る訳ではありませんが、緋色が出易い土も存在

  します。緋色を出したい場合には、積極的に使う事です。

  無釉で緋色を出したい場合には、以下の土を使うと良い結果が出易いです。

  黄の瀬(きのせ)土(白、赤)、黄の瀬古信楽土、信楽炎色粘土、大物炎色粘土、茶碗炎色土。

  その他 薪窯用土(細目、粗目、白、赤土)、窖窯(あながま)用土などがあります。

  注: 黄の瀬土は、信楽の高級土です。古信楽土は長石粒(ハゼ石)が含まれる黄の瀬土です。

 ⅱ) 焼締に向いている土。焼成すると生素地と異なる色艶になります。

  備前土、備前火襷(たすき)土、備前荒土、白備前土、黒備前土、南蛮土、笠間土、野焼粘土

  などがあります。備前土は、1150℃程度で長時間焼成します。

  尚、本備前土は希少ですので、ほとんどは調合された、合成備前土です。

 ⅲ) 粉引(こひき)用粘土(赤土)。

  生素地に直接化粧土を掛け、白い肌を持たせる方法を粉引とよびます。化粧土を掛けると、普通の

  生土は、素地が水分を吸い込み、土が膨張して作品が壊れる恐れが大きいです。

  その危険性を少なくするには、土の種類を考慮する必要があります。粉引に適する土には以下の

  土があります。 粉引赤土、粉引赤原土、粉引黄原土、石見特赤土などです。

 ⅳ) 御本が出易い土。

  器の表面に、ピンク色(掛かった色)した5~10mm程度の丸い点々が斑に現れる作品を

  御本手と呼び、珍重されます。多くの場合偶発的に現れる事が多く、再現性に乏しいです。

  但し、土を選ぶ事により、出現率を上げる事が可能です。以下の様な土があります。

  萩土(大道土に金峯土を混ぜた土)、大道土(萩焼きの基本土)、御本手(A,B)粘土(篠原土

  粒子の細かい土で、還元焼成で御本が出易い土)、A粘土は1180℃から、B粘土は1230℃

  から還元から酸化に切り替えると、御本が出易いです。

  西条水簸(すいひ)粘土(白、赤、粗目)還元焼成で出易い土です。

 ③ その他の粘土類。

 ⅰ) 土鍋用粘土。

  土鍋土(白、赤): 白は1焼成温度は最高で1200℃程度です。赤は1180℃程度です。

  耐火耐熱鍋土(白、赤): ペタライトを50%含む土です。

  尚、鍋土は低い温度で焼成するのが基本ですが、1230℃で焼成可能の土もあります。

  メーカーのカタログを参考にして下さい。

 ⅱ) 窯道具用粘土。

  耐火性道具土: 粒子の粗い土で、窯の隙間に詰めたり、匣鉢(さや)や 窖窯(あながま)

  その他、幅広くに使用する一般的な土です。

  薪窯用道具土: 登り窯や窖窯(あながま)窯用の道具土です。

  匣鉢(さや)鉢用道具土: 匣鉢鉢その他色々の道具を作る際に使用します。

  尚、道具土で作品を作る事は、肌理が粗いため少ない様です。

 以下次回に続きます。     
   
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