2) 彫る削る方法。(前回の続きです)
⑤ 透かし彫り。
一般に食器として使用する容器には、透かし彫りは施されませんが、ランプ等の照明器具や、
菓子鉢の様に液体を入れない容器などには、模様として透かし彫りを行う事も多いです。
更に、花瓶や壷などの場合、壁を二重に作り、その外側のみに透かし彫りを施す技法も古くより
行われています。又、蛍焼きと呼ばれる技法は、小孔を開け釉でその孔を塞ぐ方法が取られて
います。釉のみの部分は、透明感のある焼き物になります。特にご飯茶碗などで見掛けます。
(尚、孔は貫通した物で、穴は行き止まりの物です。)透かし彫りを行うには幾つかの方法が
有ります。
) 抜き型を使う方法。
a) クッキーの抜き型は、容易に手に入る物です。金属製や樹脂製の物が多いです。
ハートの形や、動物の形、木の葉型、花型など種類は豊富です。しかし、模様としては
小型の物は少ない様で、使い勝手が必ずしも良くありません。
b) 私事ですが、東京の浅草の近くの合羽橋(かっぱばし)で、小型の抜き型を買い求めて
います。桜の花びら一枚程度の小さな抜き型も売られています。又、幾何学文様に適する
三角形、四角形、六角形などの基本形や、他に楕円状の物もあります。これらを組み合わせ
れば連続模様の透かし彫りも可能です。
c) 抜き型を使う場合、作品の形にしてから、抜き文様を加えます。
勿論、タタラ(粘土板)での段階で型抜きする方が、簡単な為、型抜き後に組み立てる
事も多いです。型抜きをする際には、粘土が適度に乾燥している事が大切です。軟らかい
と抜く事は簡単ですが、全体の型が崩れます。乾燥し過ぎると抜けません。
d) 型抜きの際には、裏面を手(指)や板で押さえると、抜き易くなります。
当然、肉が薄い方が抜き易いです。更に、抜いた裏面には「ばり」(毛羽立ち)が発生
しますので、端面と裏面の「ばり」は取り除きます。
) ドリルの刃を使う。
a)「ドリル」とは、金属や木工用の丸い穴(孔)を開ける道具です。金属製の物は1~10mm
以下の物が多く、木工用のはそれ以上の物が多いです。モーターを使ってドリルで穴を開け
すると効率が良いのですが、出来れば一孔づつ手で開ける事を薦めます。
尚、ドリルの無い場合、金属製のパイプを使う事も出来ます。例えば、傘の中心棒の様な
物も使えます。そのほか、プラスチックのパイプも役に立ちます。場合によっては瓶などの
蓋も使う事も出来ます。
b) 「ドリル」で穴を開ける際、刃先が食い込まず、逃げる事がありますので、必ず穴の
中心部には、針などで小さな凹みを付けておきます。(尚金属に穴を開けるの場合には
「センターポンチ」と言う道具があります。)
c)「ドリル」の刃は時計回転(右回転)で先に(中に)進みます。逆回転で抜け出す事に
成りますが、完全に抜け切るまで右回転させます。
) 任意の模様の透かし彫り。
以下次回に続きます。
⑤ 透かし彫り。
一般に食器として使用する容器には、透かし彫りは施されませんが、ランプ等の照明器具や、
菓子鉢の様に液体を入れない容器などには、模様として透かし彫りを行う事も多いです。
更に、花瓶や壷などの場合、壁を二重に作り、その外側のみに透かし彫りを施す技法も古くより
行われています。又、蛍焼きと呼ばれる技法は、小孔を開け釉でその孔を塞ぐ方法が取られて
います。釉のみの部分は、透明感のある焼き物になります。特にご飯茶碗などで見掛けます。
(尚、孔は貫通した物で、穴は行き止まりの物です。)透かし彫りを行うには幾つかの方法が
有ります。
) 抜き型を使う方法。
a) クッキーの抜き型は、容易に手に入る物です。金属製や樹脂製の物が多いです。
ハートの形や、動物の形、木の葉型、花型など種類は豊富です。しかし、模様としては
小型の物は少ない様で、使い勝手が必ずしも良くありません。
b) 私事ですが、東京の浅草の近くの合羽橋(かっぱばし)で、小型の抜き型を買い求めて
います。桜の花びら一枚程度の小さな抜き型も売られています。又、幾何学文様に適する
三角形、四角形、六角形などの基本形や、他に楕円状の物もあります。これらを組み合わせ
れば連続模様の透かし彫りも可能です。
c) 抜き型を使う場合、作品の形にしてから、抜き文様を加えます。
勿論、タタラ(粘土板)での段階で型抜きする方が、簡単な為、型抜き後に組み立てる
事も多いです。型抜きをする際には、粘土が適度に乾燥している事が大切です。軟らかい
と抜く事は簡単ですが、全体の型が崩れます。乾燥し過ぎると抜けません。
d) 型抜きの際には、裏面を手(指)や板で押さえると、抜き易くなります。
当然、肉が薄い方が抜き易いです。更に、抜いた裏面には「ばり」(毛羽立ち)が発生
しますので、端面と裏面の「ばり」は取り除きます。
) ドリルの刃を使う。
a)「ドリル」とは、金属や木工用の丸い穴(孔)を開ける道具です。金属製の物は1~10mm
以下の物が多く、木工用のはそれ以上の物が多いです。モーターを使ってドリルで穴を開け
すると効率が良いのですが、出来れば一孔づつ手で開ける事を薦めます。
尚、ドリルの無い場合、金属製のパイプを使う事も出来ます。例えば、傘の中心棒の様な
物も使えます。そのほか、プラスチックのパイプも役に立ちます。場合によっては瓶などの
蓋も使う事も出来ます。
b) 「ドリル」で穴を開ける際、刃先が食い込まず、逃げる事がありますので、必ず穴の
中心部には、針などで小さな凹みを付けておきます。(尚金属に穴を開けるの場合には
「センターポンチ」と言う道具があります。)
c)「ドリル」の刃は時計回転(右回転)で先に(中に)進みます。逆回転で抜け出す事に
成りますが、完全に抜け切るまで右回転させます。
) 任意の模様の透かし彫り。
以下次回に続きます。