わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動ロクロの「コツ」 3 (土の種類)

2009-03-09 23:17:45 | 電動ロクロの技法
今まで、一年余り、陶芸に関して、色々書き散らかして参りましたが、左の欄の様に、カテゴリーを設け、

各項目に、分類しました。  過去の記事が、探しやすくなると思います。

この分類も、暫定的な状態です。 順次、整理していきたいと、思っています。


では今日の本題に入ります。

 1) 土の種類に付いて

   日本全国には、多種多様な土が、存在します。ご自分で土を探し、その土で作った作品を焼くのも、

   陶芸の一つの楽しみです。

   しかし、殆どの方は、市販されている土を、使用している事と思います。

   陶芸材料店や、粘土屋さんでも、十数種類~数十種類の土が置いて有ります。
   
   値段も、かなり幅が有ります。 土によっては、もはや手に入らない物も有ります。

   ① 土の種類。

    a) 初心者に向いている土から、玄人(くろうと)が使う粘土まで有り、どの土が良いのか、

      迷う事が多いと思います。

    b) 肌理(きめ)の細かい土、荒い土、砂っぽい土、石(ハゼ石)の入った土。

    c) 白い土、黒い土、赤土、褐色の土、グレーの土など、色も多様です。

     注意: 生の状態と、焼成後の土の色は、一致しません。

         黒い土が焼くと、白に成る事が多いです。

  ② 土を選ぶ。

    「何々焼き」と呼ばれる焼き物は、その地方で取れた土を、使用しています。

    「何焼き」にこだわらないならば、作る作品に応じて、土の種類を選びます。

   a) 作品に下絵など、絵付けをする場合は、焼き上がりが白く成る土が、向いています。

   b) 作品の大きさが、大きい時は、荒めの土を使い、小物や、細工などを施したい場合には、

     細め(こまかめ)の土を使います。

   c) 無骨な(大胆な)作品では、石などの入った土を使います。

   d) 同じ釉薬を掛けても、土の種類(又は色)によって、出来上がりに、差がでます。

     地味(黒っぽく、くすんだ色)に、仕上げたい時は、赤土などを混ぜて使います。

   e) 土鍋など、直接火に掛ける作品は、土鍋専用の土を、使う必要が有ります。

   f) 楽焼きなど、急熱、急冷する場合には、急な熱に耐える土を、使います。

     又、焼成温度を高くする(焼き締める)場合には、耐火温度の高い土を、選びます。

     (赤土は、耐火温度が低いです。又収縮率も、若干大きいです。)

  ③ 一般的な土

   a) 信楽の並漉し: この土は安価で、色も白(ややグレー)く、耐火温度も高く、

     大きな作品から、小さな作品まで、作り易い土です。それ故、一番良く使われている土です。

   b) 信楽の特漉し: 並み漉しより、肌理の細かい土です。細工物に適します。

      但し、肌理の細かい土は、ロクロ挽きした場合、土が上に伸びつらいです。

   c) 古信楽 : ハゼ石の入った土です。並漉しより、色は白く焼き上がります。

      尚、ロクロ挽きした時より、焼成後の方が、石が表面に、浮き出てきます。

      ハゼ石も、微、細、荒、さらに粗い(大きい)石まで、各種有り、石のみでも、
  
      市販されています。 好みに応じて混入する事が、出来ます。

   d) 赤土: 鉄分を含んだ土で、産地によって、焼き上がりの色に、差が有ります。
       

  その他、土の種類によっては、ロクロ挽きに向かない土や、乾燥で「ヒビ」の入り易い土や、
       
  腰の無い(粘りが少ない)土など、多種多様です。自分に合った土を見つけることも、

  ロクロ上達の近道かも、知れません。 
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