わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動ろくろ(組み合わせ作品)

2008-07-10 23:00:28 | 電動ロクロの技法
 今回は、中上級者向きの話になります。


 電動ろくろは、丸(円,球)い作品を作るのは、得意です。

しかし、複雑な形も、丸を組み合わせる事により、作る事が可能です。

  ここでは、急須、偏壷、俵型花器を、取上げる事にします。

 1) 代表的な物は、急須です。

  本体、蓋、注ぎ口、取っ手の四点を、ろくろ挽き後乾燥させ、組み立てます。

   上記四点は、何れも丸を基本形にした形で、電動ろくろで、作ります。

   イ) ここでの難しい作業は、本体と蓋が「ピッタリ」合う事と、蓋受け部

     分をどう作るかと、言う事です。 以下の方法が、有ります。

     ・ 本体側に作る場合、本体口縁部に、「L字型」に落とし込みを作る

     ・ 蓋の下側に、高台風の凸を作る。 (蓋が滑らない様にする)

     ・ その他

   ロ) 本体と注ぎ口の接する部分に、茶葉を漉す穴を開けます。

     これにも、幾つかの方法が、有ります。

     ・ 直接本体に、複数個の穴を開ける。

     ・ 予め湾曲させた、茶漉し部を作り、やや大きく穴を開けた本体に、

       接着する。(凸部が本体内側に向く様に付ける。)

     ・ その他

   ハ) 注ぎ口と取っ手部は、取り付け面を、傾斜を持たせて(斜めに)切り

     ます。場合によっては、注ぎ口を斜めに、切る事も有ります。

   ニ) 全体のバランスを考えて、各パーツを取り付けます。

  この作業は、かなり時間の掛かる物です。デザインもさる事ながら、使い勝手

  の良い作品に、仕上げてください。


 2) 偏壷を作る。

   イ) 皿、深皿、鉢などの形の器を二個作ります。

     (直径は同じ寸法にします。)

      乾燥後底を、綺麗に削ります。(底が外側になります)

   ロ) 別に、口になる部分と、脚になる部分を、ろくろで作ります。

      (脚の部分は、手捻りで作っても可)

   ハ) 器部分の二個が、変形しない程度に乾燥後、「ドベ」で向かい合わせ

     に、貼り合わせ、偏壷の本体とします。

   ニ) 本体を立て、脚を取り付けます。

     (本体が傾いたり、グラグラしない様にして下さい)

   ホ) 最後に口(首)の部分を取り付けて、全体のバランスを見ます。


 3) 俵型花器を作る。

    米俵を横にした様な形状の本体に、脚と口(首)を付けた、花器です。

    これも、「2)偏壷を作る」と、ほぼ同じような作業です。

    ・ 違いは、俵部を二個のパーツで作るか、一個のパーツで作るかです。

    ・ 一個で作る場合、「風船作り」と言って、完全に閉じた、やや縦長の

      作品を作り、底も丸みを帯びた形状に、削り出します。

    ・ 米俵に見せかける為に、上下の口の蓋(桟俵=さんだわらと言う)を

      付け、藁(わら)風の筋を、縦に幾本も入れます。

    ・ この米俵を横に置き、脚と口(首)をつけて、完成させます。

      (当然、口の付け根の米俵に穴を開けます。)

 
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