わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動ろくろのコツ(底削り3)

2008-07-06 16:49:18 | 電動ロクロの技法
 底削りの準備が出来ましたら、いよいよ実際に削り作業に入ります。

  その前に、補足説明をしておきます。

  作品をろくろの中心に置く方法で、もう一つのやり方が有ります。

   それは、逆さにした作品の底に、ろくろを回転させて、針(剣先)で円を描

  く方法です。底の外径と描いた円が、同心円に成れば、円の中心に有ると言え

  ます。同心円で無ければ、同心円に成る様に作品を移動します。

  又 削る時のろくろ回転方向は、右(時計)回転と左(反時計)回転の方法が

  有ります。(いずれか一方を習得すれば十分です。)

 底削りの手順を述べます。

  「カンナ」など削る道具を持つ手に、もう一方の手を添えて、道具の位置を

  しっかり固定します。

 1) 底を平らに削る。

   (底に大きな高低差がある場合は、作品が円の中心に無い事が多いです)

   口縁の高さが、場所によって違う(凸凹している)場合、底を削る事により

   口と底を平行にする事が出来ます。

   ・底の中央(中心)を少し窪ませます。

    これは、削り道具を持たない手の中指を、この窪みに置き、「カンナ」が

    作品に食い込み、作品が浮き上がるのを、予防します。

 2) 針(剣先)で底に高台の外径の円を描く。

   ・ 必ず、一方の手を添えて下さい。

    (片手だと、綺麗な円が描けません)

   ・ 円の一部が、途切れる時は、底が平らになっていません。

 3) 「ベタ高台」では、描いた円の外側を削って、終わりになります。

   ・ 削った部分と、削らない部分の境は「ぼかし」を、入れます。

    カンナなどを片手で持ち、その境近辺を上下させて、「ぼかし」をいれる

   ・ 高台から高台脇にかけて、たっぷり肉が付いている物です。

     この肉を、削り取らないと、作品が重くなります。

     削る前に、肉厚を指などで測って置くとを、勧めます。

   ・ 何度も言う様に、削った部分は指の触覚で、形を読み取ってください。

 4) 「輪高台」では、描いた円に沿って、その外側を真下に、削り込みます。

  イ) 削り込む量は、作品の高台部分を、片手で持てる程度です。

   ・ 高台を削り出すだけで無く、高台から腰の当たりの肉も、削りとります

   ・ 「輪高台」は一般的な高台で、釉薬を掛ける際にもとても、便利です。

  ロ) 更に、先に描いた円の内側に円を描きます。(径の差約1.5cm程度)

   ・ 今描いた円の内側を、削ります。高台の内、外の深さの差は、同じ程度

     か、外側をやや深目にします。

   ・ 仕上げに、高台の内、外の角を少し削り取ります。(糸面取りと言う)

   ・ 注意する事は、カンナの削りカスが出ないで、高台内側の形が出来上が

     る場合、削り取るのでは無く、底の土を押し下げているだけです。

     (底の内側が、盛り上がります。)

     底の乾燥具合が、甘い時に起こる現象です。

     逆に乾燥し過ぎると、削り難く、削り痕が「飛びカンナ」風になります

 5) 「碁笥底高台」では、高台外側は、作品本体からの「カーブ」が連続した、

     形になります。

    ・ それ故 高台の内側のみが、凹んだ形状になります。

    ・ この形の高台は、初心者に人気が有りますが、以下の欠点があります

      底から腰に架けて、肉厚に成り易いです。又、釉薬を掛ける際、

      持つ所が無く、施釉に工夫がいります。

      (上手にしないと、指痕が付き易いです。)

 
私の H P 明窓窯です。

   興味が有りましたら、御覧下さい。
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