まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

関東ふれあいのみち(千葉20 22)ひとりウォーク(後編)

2018年04月04日 | 関東ふれあいの道(千葉)ひとりウォーク
安房小湊駅から隣の安房天津駅へ電車で移動。
 
駅前から、鴨川市コミュニティバス清澄ルート安房天津駅発9時17分のハイエースバスで清澄寺まで移動。
 
バスの待ち時間が小一時間あり、他の路線のバス待ちのおばちゃんたちと雑談。
こんな時間も結構楽しい。
 
さて、
 
 
清澄(せいちょう)寺バス停を下りて少し来た道を戻ると、関東ふれあいのみちモミ・ツガのみちの案内板があった。
 
 
さらに戻り、清澄寺の門のところから左にコースに入った。
 
 
ヤマビルが相当出るようで、ここにも注意喚起の看板が。

でも、ここまで対策せずに来てしまったら、ここで看板を見ても仕方ないよなぁと思いつつ、「今日は、出ませんように」と神仏に勝手なお願いをして、いざ出陣!
 

コースをしばらく進むと、車両封鎖の門が設置されていた。
この光景は大多喜のアジサイのみちでもあり、その時地元の人に教えられ、歩行は可と知っていたのでおもむろに隙間からスルー。
 
 
砂利で整備された林道が続き、房総丘陵を見渡せる景色もグー。

ヒル多発、健脚コースって、これ?と高をくくり始めたとき、まさかの坂が口を開けたのであった( ゚Д゚)。
 
 
『元清澄入口』
登山道の始まりである。
 
 
よく整備された登山道ではあったけれど、落ち葉は多く、雨が多くなり、気温が上がれば、これはヒルも多いわな、と納得。
 
 
左側崖で歩くだけの幅の鎖道も。
 

このときは、「なんか、雰囲気あるなぁ」なんて楽しんでいたのだが、この後、いく度となく続くアップダウン、更には垂直に近い鎖道など、健脚コースとうたわれた所以を思い知ることになるのである。
 

元清澄山344mの山頂に到着。
リュックの中で上ってきた白くんだけは、ご機嫌に万歳ポーズを決めている。
 
愛宕山(408m)、鹿野山(379m)、清澄山(377m)、富山(349m)、その次にここくらいか。平均高度42mで、日本最下位の千葉県としては、まずまず高い山と言える。
 
余談だが、交通死亡事故多発日本一平均高度最下位、これは今日現在(2018/04)も不動である。

交通死亡事故多発については、取り締まり以外に、道路のハード的な要因もあるに違いないけれど、「いやぁ、事故を起こす人は、他府県からの人が多いんです」なんていまだに言っている偉い人もいる。
高速道路網を整備すれば、他所から車で来る人が増えるのは当然の帰結であり、慣れない人でも戸惑うことのない道路や設備を作るのは、お上の使命だと思うんだけれど、食逃げのお役人が多いのかな。
 
子供や高齢者が安心して歩ける街を作ってもらいたい。
 
さて、話をもとに。
 
山頂には、大山を祀った石碑があった。
持参のおにぎりのお昼をとって小休止。
 
清澄寺の元は、この地にあったという。
 
調べてみると、771(宝亀2年)不思議法師が訪れて、広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った虚空蔵菩薩を祀る一寺を建立し、山岳信仰の霊場になった。
山頂近くに古い柏の木があり怪しく千光を発していたことから山号を千光山とし、柏の木の下に水の涸れた池があって、加持すると清泉がたちまちに沸いたことから寺号を清澄寺としたとの記載もあり、その真偽は別として、自分で歩いてみて、ここは千光山だと納得した。
 
尾根を繋ぐ道は、木々の根でしっかりグリップされている。
 
山は、木が守り、木はコケや虫に守られ、木は実や寄ってくる虫という形で獣に生計を与え、獣は死骸や糞尿という形で木や小動物、虫の生計を与える。
 
そういう感性に至ったとき、コケなどが千光を発して見えたというのは充分現実的と思う。
 
午後は、金山ダム方面へ下りる。
 

下山を始めてしばらくして、「ややっ」という鎖場に遭遇。

木の根で足場はあるものの、見た目3~4mで垂直に近い( ゚Д゚)。

このコースは、ウォーキングというより、登山コースだわ、と独り言。
 
 
さらに進むと、「みついし右 明治六年」と読める古い石の道標が残っていた。

そういえば、元清澄山頂上手前に、三石山と表示された分岐があった。
 
昔の人は、こんな山の尾根を歩いて、三石山までお参りに行ったのか。偉かったなぁというより、遠くても平らな道を歩いて行こうよ、という気持ちになった。
 
信仰という点では、苦労した分だけご利益もあったのかもしれないけれど。
 
 
下りの方が道も険しく、長い下坂(反対から登ればきつい登坂)が続き、膝が笑い出す。
 

13.5Kmというコースにしては、きついなぁと弱音が出始めた頃、金山ダムの赤い橋が見えてきた。
 
 
本コースのチェックポイントの休憩所。

この付近は、中世の東条氏が金山城を築いたところらしい。よく見ればなにか遺跡が残っているのかもしれいないが、気づくことはなかった。
 

金山ダムバス停に、14時10分に到着。

鴨川市コミュニティバス北ルート15時25分発のバスで鴨川駅に戻る計画だったが、1時間以上早く着いてしまった。

このバス停でぽつねんと1時間待つのもつらい。

鴨川駅まで歩いたら、途中、波の伊八の生家跡などもあり、時間は1時間ちょっとだった。
 
本コースは、前評判とおりの健脚コースだ。
 
今まで歩いてきた関東ふれあいのみちは、ほとんどがそれほど事前準備のいらないコースだと感じるが、このコースは、ヤマビル対策などで、歩く季節を選びそれなりの装備と歩く日のお天気(雨上がりや雨天は遭難する危険あり)、本人の体調、マップや磁石(ナビ)などをしっかりチェックした上で、できれば複数で歩くコースである。
300mの山でも遭難、命を失うということもありのコースだと思う。

携帯電話(ドコモ)の電波は、山頂付近でも入っていたので、緊急連絡用に携帯電話も必需品だろう。
 
万歩計を付けて、歩くことを意識して41か月。
スタート当初は、平地を一万歩も歩けば、足はむくみ、マメができて、青息吐息だった。

このコースを息切れすることなく歩き通せたことで、大きな自信になった。

関東ふれあいのみち千葉は、後数コース残すばかりとなったが、このコースが実質卒業検定になったように思い、今満足している。

コース名:千葉20 海と森をつなぐみち
スタート JR外房線行川アイランド駅
ゴール  鴨川市内浦山県民の森     9.4km

コース名:千葉22 モミ・ツガのみちの
スタート 鴨川市清澄寺バス停
ゴール  鴨川市金山ダムバス停     13.5km
 
実際に歩いた日 2018年04月02日(月)
本日の歩数   40,855歩
 
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<今日は何の日>
今日は、二十四節気の一つ、清明です。
 
草木が芽吹き何の草木か明らかになる日ということですが、ほんとうにそんな時節ですね。
眠っていたリンゴ、グミ、ブルーベリー、ランタナやデュランタ、モミジなどみな芽吹いて、それらしくなってきました。
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