まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

房総駅間ひとりウォーク(JR鵜原(うばら)駅~JR行川アイランド駅 営業キロ6.3Km) 後編

2015年05月30日 | 房総駅間ひとりウォーク

屈指の透明度を誇り、「日本の渚百選」等にも選ばれている守谷海岸にでました。海は荒れていましたが、砂浜も海も確かにきれいです。
海岸の入口に、草に埋もれつつありましたが、親子のモニュメントが建っていました。1992年(平成4年)に天皇陛下をむかえ行われた「第12回全国豊かな海づくり大会」の顕彰碑でした。

子供の頃、海水浴は楽しい夏のイベントで、火脹れのように日焼けをしても、毎年何度も海に出かけたものですが、最近は、プール、冷房などが普及したこともあり、海への関心はすっかり薄れて来ているように思います。時の流れですね。

城山三郎さんの小説『男たちの好日』のモデルは、ここ守谷出身の森矗昶(のぶてる)氏(ヨード製造から森コンツェルン(電気化学工業)という新興財閥を立ち上げた。森英介氏祖父。)だそうです。すごい人の所縁の地でもあるんですね。

戦争は、庶民レベルでは悲惨なことしかありませんが、庶民の生活を犠牲する反面、『戦争景気』というように、一面の経済成長・技術革新をもたらすことも事実なようです。貧しいから戦いに入る、戦っている人たちと別の次元で、経済成長・技術革新が起こる。長い時間軸でみれば、その経済成長・技術革新は、貧しい人に戻ってくることもあるわけですが、失う物が大きすぎますよね。

清海小学校脇のトンネルを立ち入り禁止にしてあった日本冶金という会社は、森コンツェルン系の企業で、閉園した行川アイランドを運営していました。この周辺には逸話の多い企業のようです。

 

海岸から歩いて7~8分で、上総興津駅に着きました。JR東海の東海道本線に『興津駅』(東海道五十三次17番目の宿場町)があることから、外房線は、『上総』の名称を付けているようです。

下調べをしていたときウィキペディアこんな記事を読みました。
===ウィキペディア 東海道本線 興津駅 引用===

(略)清見寺では境内の一部が鉄道敷地として召し上げられ、(略)現在でもその名残で、東京側から見ると興津駅を過ぎた先で、清見寺の総門と本堂の間を東海道本線が横切っているのを見る事ができる。

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上総興津駅を出て線路沿いに歩いていたら、こちらにも同じような風景を見つけ、びっくりです。

 

日蓮宗妙覚寺という古刹ですが、右画像で、入り口の門があって奥に車止めが小さく見えると思います。参道を歩いてみると、左画像のように、参道をJR外房線が横切り、その奥にまた参道が伸びて本堂に続いています。東海道本線興津駅付近の清見寺の記述とよく似ています。

外房線も、上総の国と安房の国の境まできました。これからは、上総〇〇から安房〇〇の名称がつく駅が多くなってきます。

 

国道128号線沿いに、行川アイランド(なめがわアイランド:日本冶金工業の関連企業)の跡地が見えてきました。

子供の頃の遠足などでは思い出の多いレジャー施設だったのですが、鴨川シ―ワールド、TDLなどもでき、レジャー嗜好が移り変わる中で、2001年8月に閉園。今は草むらに寂しくバス停がたち、入り口だったトンネルは、閉鎖されていました。
房総では、イノシシ、猿などと並び、キョンによる農作物の被害が大きくなっていますが、ここで飼育されていたものの一部が1980年代以降に逃げ出し野生化したといわれています。変なところで、逸話を残しています。

 

国道を挟んで、行川アイランド跡地の前にある、行川アイランド駅です。
現在の利用者数は、県内のJR駅の中では最も少ないらしい。ちょうど下り特急わかしおが駅をゆっくり通過しました。行川アイランドの最盛期には、この小さな駅にも特急がとまり、たくさんの人たちの笑顔がみえました。子供の頃の賑わいを知っているだけに、ちょっと寂しいかも、です。

毎日何も変わっていないようでも、時の流れの中で、人の嗜好、生活スタイル、道路等は少しずつ変わり、気が付くと、えってほど大きく変わっているものなのかもしれませんね。

鵜原駅~行川(なめがわ)アイランド駅 営業キロ6.3Km)    2015年5月20日
実際に歩いた歩数 18,131歩(12.9Km)

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