
評価3
越後に領地を持つ丹生山松平藩は25万両もの借金を抱え込んでにっちもさっちも行かなくなり、先代が極秘裏に前代未聞の「計画倒産」を画策、藩政を子供に譲り自分はせっせと蓄財を始めた。息子は4人いたが、嫡男が病死、二男は病弱、三男はうつけという事情から四男の小四郎にお鉢が回って来たのだった。
第13代当主となった小四郎は女中との間に出来た子供で、9歳まで足軽の子として育てられて21歳で突然当主に抜擢されてしまって戸惑うばかり。上にクソが付くほど真面目一筋の小四郎は徐々に父の謀略に気付きつつ領国へ生まれて初めて足を踏み入れる。
映画化されたとのことでもあり、同じく浅田次郎作の「一路」ばりのハラハラドキドキの展開か?と思いきや、話はしづしづと進み大きな展開はない。そんな中、貧乏神やら七福神が登場し始めるので「怒涛の展開は下巻を待て」ということだろうと信じて下巻へ突入!
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