社会福祉士の独語Ⅱ-日々の雑感

福祉に関わる事柄の他、日々感じたことを書き綴っていきます。

『風船爆弾秘話』櫻井誠子著 光人社 2007.3

2017-06-10 20:32:34 | 読書
和紙とコンニャク糊で作った気球に爆弾を付けアメリカ本土を攻撃したという作戦があったということはおぼろげな記憶にあった。日本も追い込まれて「トンデモ兵器」を作ったものだ程度の認識であったが、全くの認識違いであることがわかった。日本からアメリカ本土に向けて吹く偏西風(ジェット気流)の発見につながる気象研究。ゴム製ではなく、和紙と、コンニャク糊を接着剤、耐水加工の材料にしたという着目・発想。アメリカ本土までの長距離を、高度を保ち飛行するための高度安定装置の開発など、決して場当たり的な技術開発の結果ではないことがわかった。アメリカは、本土に多数飛来している情報を隠し、風船爆弾に生物兵器や毒ガスが搭載されることを非常に恐れ、躍起になって、発射場所を捜索したこと。さらに、気球の一個が、プルトニウム製造工場への送電線に引っかかり送電がストップ。これにより原爆開発が数日遅れたこと。また、気球製造が小倉造兵廠でなされ、毒ガス製造工場で小さな容器に充填されていた事実があり、それで小倉を原爆投下第一目標にしたのではないかということなど、意外な事実を教えられた。この風船爆弾の発射基地は、全国で3ケ所あったのだが、そのうち2ケ所が、福島県いわき市と茨城県北茨城市の境にあった。
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