《 空想から科学へ 》 奧菜主義革命~ 革命的奥菜主義者同盟非公然ブログ

奥菜恵さんは、精神と肉体の両方から無駄なものをすべて削ぎ落とし、必死に舞台に立っていた

風雨強かるべし(14)「はやぶさ」から見た富士や「富士」からのにしかめやも

2009年02月19日 20時23分06秒 | Weblog
寝台特急「富士」乗車記はもう少し続きます。
飛び飛びの連載で、すみません。
だいぶ日が飛んでしまったので、復習をしておきまひょか。


〔前回までのあらすじ〕
不評だけど、ご心配召されるな。
次回は、もう夜明け。
あともうちょっとの辛抱でございます。
気をしっかりと持って、みんなで頑張りましょう。
これくらいが辛抱できないようでは、
百年に1度といわれる今次の不況は乗り切れませんぞ。


さんざん途切れ途切れに掲載しておいて、
↑これが〔前回までのあらすじ〕だあ~~?!
ふざけるな!

と思った方は、まだこのブログに慣れていない方ですな。
いっつもこんな感じです、このブログは。

さて、夜が明ければ月も変わり、平成21年2月1日(日)となりぬ。
さすがに、年までは明けませんでした。
車内で一晩(一夜、と記すと誤解を招く)を共に過ごした過客の間には、
昨夜のうちから
「どちらまで行かれるんで?」
「おや、そうですか。ときにいける口でげしょ?どうですこの大分の地酒、ごいっしょに」
「じゃ、あてはこの“あて”を供出しまひょ」
などという会話から、少しずつ連帯感が芽生えだしていて……


なんてのは、遠い過去の話ですな。
個人情報保護法施行以来幾星霜、
すっかりプライバシー尊重が旅情を凌駕してしまっており(日本語ヘン?)、
余所余所しい感覚は余所余所しい感覚のままであり、
満席なのに、車内はシ~ンとしている。

しかし、東海道上りのブルートレインには、
そんな同行者間の心の壁を一気に取り払う
大きな舞台装置が待っているのだ。

富士山の存在ですよ。
「いや~、きれいだ」
「あ、見えなくなっちゃった」
「いま、こっち側から見えていますよ」
「上段の方、降りてきて、ここにお座りになってはいかがかな?私は十分堪能しましたから」

本当に、一瞬にしてあかの他人が同行の士となる。不思議な体験。

案外と進行方向右、つまり海側窓から見えている時間帯が長いんだな。
これ盲点でした。新鮮な発見でした。

絶好の撮影ポイントがあり、前日の風雨強かりし恩恵にて、
すっばらしい富士山と対面できたのだが、
それは、あしたのこころだぁ~~!


「ひっぱるねぇ~」