行雲流水の如くに

北朝鮮はなぜ強気になったのか?

このところ北朝鮮の強気の姿勢が目立つ。

10月5日にスウェーデンのストックホルムで米朝実務者協議が行われた。

米国は「良い議論が出来た」としているのに、北朝鮮は「交渉は期待に沿わず、決裂した」との認識を表明したのだ。

明らかに北朝鮮は米国をなめている。

交渉の中身は推測レベルだが、米国側提案は、寧辺の核施設を廃棄すれば、石炭と繊維の輸出を認める、というもののようだ。

北朝鮮は、こんな提案は話にならないと一蹴した。

 

北朝鮮が強気に出るわけは3点くらい考えられる。

①トランプ大統領が弾劾問題の最中なので「もう少し様子を見てみよう」と考えている。

選挙イヤーに突入したトランプに比べ、独裁体制の金正恩にはたっぷり時間がある。

トランプをエンターテイメント狙いのビジネスマンくらいに考えているのではないか?

冷酷無比のステーツマンではないと読んでいるのだろう。

 

②中国の習近平とロシアのプーチンの後ろ盾を得たので、トランプが再度軍事力をバックに脅してきても対抗できると考えている。

さらには38度線で角突き合わせているはずの韓国の文在寅とは握っているので慌てることはない。

日本の安倍晋三は「条件を付けずに会いたい」と言っているので、こちらはしばらく無視しておけばよい。

 

③経済制裁を受けて困窮しているはずだが、どうも「抜け穴」があるようだ。

石炭などはうまく輸出できているのではなかろうか?だから石炭の輸出解禁をちらつかせられても食指が動かないのだ。

もっと大幅な経済制裁の解除を望んでいるが、それはアメリカは飲めない。

結果的にこのままずるずると時が過ぎるということになる。

 

日本政府はこのようなシナリオを考えていたのだろうか?

安倍首相は金正恩にしっぽを振って文在寅を冷たくあしらっているが、「地政学的な朝鮮半島の重要性」を見間違えているようだ。

トランプも文在寅も今一つ当てにならないが、日・米・韓の連携を強める方向で動くべきなのだろう。


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