みんな一生懸命なんですよね。

みんな一生懸命なんですよね。

評価の方法っていろいろあるとは思うんですが、仕事やっていて、一生懸命
やってない人ってそんなにいないと思うんですよね。


利権を守ろうと頑張る人、決められた分だけ頑張る人、付加価値つけて頑張
る人、しんどくないように頑張る人。方向性は違うけど、頑張ってる。


そんな中で全体としての総論と各論を理解しておく事って非常に重要なんで
すよね。


総論っていうのは、社会全体、組織全体の基軸となる考え方。規範。


各論っていうのは、総論に基づいた個人の振る舞いや役割。僕はこのように
総論と各論を捉えています。


総論はしっかりしている必要があり、各論はそれにしっかり応える、総論を
押し上げるくらいになっていると理想的ですね。


でも、大概が各論重視の個人の頑張りが重視され、ついつい自分もそうなり
がちになりますね。


その典型が今回、天皇陛下に手紙を渡してしまった山本太郎さんでしょう。
必死だった。被災地の現状を知って欲しい。それが彼の使命。


支持してくれたみんなに彼なりに応える方法だったのでしょうね。でも彼は
参議院議員。権力者が天皇陛下に手紙であっても懇願する事は許されません。


各論で彼は必死に。でも総論である世間がそれを許さなかった。頑張ってる
からそれで良いとはいかないんですね。でも彼の支持者の多くはこれを擁
護するんじゃないかな。


各論重視の彼を支持しているのだから。これが逆に消極的な行動になった
としても、支持は揺らぐことはないでしょう。


それはそれでいいんですが、指摘や批判がないのは彼のためにはならない
し、支持する人の総論への意識をますます希薄にさせます。


こういうのは良くないと僕は思っている。一生懸命なのはみんな認める。


でも、全体を通して、役割を担うわけだから、それを押し上げるか、広く理
解を得られる形になって欲しいと僕は思うのである。


それは自分にも言える。突っ走り過ぎず、総論を見失わないように、各論に
力を注ぎたい。





おしまい