マグリットの空と雲

旅,空,猫,馬,Champagne&美酒,美食,art,色,海&船…時にsurrealな、好きなもの写真雑記帳。

長明寺の桜もちと言問団子

2009-03-17 | Dolce/あまいもの
名にしおはば いざ言問はむ都鳥 我が思ふ人は ありやなしやと ― 在原業平朝臣<古今和歌集>

先日、上司から、女子一同で渡したバレンタインのお返しにと、和菓子をいただいた。
言問団子と長命寺の桜もち。
”言問”団子という名は、冒頭の在原業平の詠んだ歌に因むそうで、
明治の初め、当時の言問団子のご主人がこの団子を売り出すのに、隅田川にちなんだ業平の歌から”言問”団子と名づけたのが始まりなんだとか。言問橋、言問通りとあるから、てっきりその辺りの地名なのかと思っていたら、団子が繁盛して「言問」の知名度が上がって、業平を祀るようになって、橋の名にもなったのだとか。
老舗ならではの逸話だが、それほどの人気だったということか。

そして、長命寺の桜もちはといえば、桜もちの元祖。
歴史はさらに古~く……なんでも
享保2年(1717年)初代山本新六が隅田川土手の桜の葉を集め、塩漬けにして桜餅を考案、向島の名跡長命寺の門前にて売り始めてそれから二百八十年余、隅田堤の桜と共に名物となった。

……そうな。
ここの特徴は、桜の葉が贅沢に使われていて、ひとつの餅に2、3枚重ねてある。
これは、香りを移すためなので一緒に食べないものらしい。。

下町の粋なお菓子をいただいて、すっかり春の気分を味わった♪
さて、桜の咲く頃、隅田川沿いを銘店巡りしてみるのも面白そうだ。

東京の老舗の和菓子店、
加盟店は『三代、100年、同業で継続し、現在も盛業』の老舗だけという「東都のれん会」のメンバーだそうだ。
言問団子
長命寺桜もち 山本や


最新の画像もっと見る