想いのままに…

日々の生活の中で感じたことを、想いのままに綴りたいと思います。

Remember

2013-02-19 22:17:26 | 日記
それは、主人の普段着を買って、レジに行った時のことです。
レジには既にお客さんがありましたので並んで待っていましたら、
それに気付いた男性の店員さんが、もう一台のレジを開けてくださいました。

支払いが済んで、商品を袋に入れる為に、洋服をたたんでくださるのですが…、
左右がずれたり、身ごろが斜めになったりして、思うようにできないようです。
私は、『それでいいですよ。』と言ってあげたかったのですが、
あまりに一生懸命なので、言いそびれてしまいました。

3度目に、なんとか袋に入る形になり、店員さんもホッとされたようでした。
いつもは、店内で商品を並べるお仕事がメインかもしれませんが、
レジで待つお客さんを思って、慣れないお仕事をされたのでしょう。
そのお気持ちに、感謝したいと思いました。

そのことを主人に話しましたら、
「Remember…だね。」と言ったので、思い出しました。

それは数年前、私達が渡米を前に、アメリカのスタッフへのお土産を買いに行った時のことです。
日本らしいものを…と思って、和服のお店に行き、店員さんに事情を話しましたら、
イメージ通り、着物の生地で作った和装小物の、とても素敵な置物が見つかりました。
それは、高さ15cm、直径30cmほどの円筒形の箱に入れられました。
お店の人も、お店の商品がアメリカの人に届けられることを嬉しく思われたのか、
素敵な包装をして渡したいと思ってくださったのです。
「しばらくお待ちください。」

そう言われてから、10分が経ち…、そっとお店の奥の方を覗きに行きますと、
店員さんが4人、小箱を前に、思案中です。
包装が上手な百貨店の店員さんのような技術はないようですが、みなさん真剣です。

更に10分ほどして…。
持ってこられたのは、風呂敷に包まれた小箱でした。
武骨な感じの出来上がりに…、
柔らかなイメージの置物とは少し違うかな?
しかも、ちょっとサイズが違うかな?
真新しいダブダブの制服を着た新入生のようです。

それでも、「なんとか良いものを…」と考えてくださった、
店員さん皆さんのお気持ちも一緒に包まれていましたので、
私たちは、その包装のまま、アメリカに持って行ったのでした。

「Remember…だね。」

まさに今日、あの日を思い出しました。

 
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