想いのままに…

日々の生活の中で感じたことを、想いのままに綴りたいと思います。

あっという間でした。

2015-03-18 22:09:28 | 日記
今日の午前中、9時過ぎ頃からでしょうか、大きな音が聞こえてきました。
どうやら、重機を動かしているようです。

『どこから聞こえるのかしら?』

音がする方の窓辺に行ってみますと、東の森の向こうから聞こえてくるようです。
よく見ますと、その森の木々の間から、緑がかった重機が動いていました。
そこには一軒のお宅があります。
住宅の周りの木を伐採して、お庭でも作られるのかしら?と思っていたのですが…。

どうやら、住宅の取り壊しが始まったようでした。

15年前、私達がこの地に引っ越してきた頃、その住宅には60~70代ご夫婦が
定住をしておられました。

その頃、ご主人は日曜大工がご趣味だったのですが、ただの日曜大工ではなく、
住宅を作られるらしいのです。
当時、お宅の隣に、もう一軒の住宅を建て始めておられました。

このあたりでは、自分で住宅を建てるという人を見かけることも稀にあるのですが、
引っ越したばかりだった私は、自宅と言えども大工さんでもない人が家を建てるなんて、
知りませんでした。
ですから、この人って、すごい人だわ…と思ったのを思い出します。

引っ越した当初は、定住者が少なかったこともあって、ご夫婦が我が家のあたりまで来られ、
ご近所さんができたような嬉しさが溢れているのが伝わってきました。

このあたりは、住宅数軒を建てるために森が開かれ、当時はそれなりの空き地が広がっていました。

ところが、日が経つに連れて、空き地に植えた木々が大きくなり、
空き地を行き来をするのが難しくなってきました。
それに併せて、我が家が建っている一角に、合わせて7軒の家ができましたので、
ご夫婦が来られる機会がなくなってしまいました。

住宅は見えていても、森の中の道はぐるっと回ることになりますし、
今ではご夫婦がお元気なのかさえ、わかりません。

今日の夕方には、その住宅が一軒、取り壊され、更地になりました。
長年暮らしておられた住宅ですが、あっという間になくなってしまった…という思いがします。

薄暗くなり、いつもですと森蔭に見えていた住宅の明かりが、今日は見えませんでした。
なんだか、寂しい…と思いながら、ブラインドを下ろしました。


 お散歩に行く私達を、にゃん子が見送ってくれました。
 取り壊された住宅のあたりは、にゃん子のテリトリーでした。
 にゃん子も寂しいかもしれません。
コメント
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