今日のお散歩

過ごしやすい季節になりました。

今日の甲府は３０度になるという予報になっていましたが、
このあたりは標高が高いこともあって、最高気温は２２度でした。

朝から晩まで安定していて、一年を通しても心地よく過ごせる季節です。

今日のお散歩は、夕方４時半からになりました。
雨の予報はなかったのですが、家を出る頃は雲が厚く、
雨が降ってもおかしくない気配もありました。
そのせいか、今日の森の中は薄暗く、カラスの声がよく聞こえていました。
童謡の夕焼け小焼けの歌詞のように、夕暮れが近いこともあって、
カラスが森に帰ってきたのでしょう。

犬を連れてお散歩をする人に出会うこともある時間帯ですが、
今日はどなたにもお会いすることはありませんでした。
珍しいことです。

でも、そんな今日は、猫が私達を待っていて(？)くれました。
お散歩コースの中ほどの坂を下っていますと、その道の突き当りに
黒い猫が座っていました。
首のあたりが白いので、首巻でもしているように見えます。

私達がその猫に声を掛けながら道を下りていきますと、
猫が立ち上がって近付いてきます。
「な～んだ、甘えっこだったんだね。」と主人が撫でてやりますと、
足元にまとわりつくように、くるくると回ります。
私も同じように撫でてやったのですが、喉がゴロゴロと鳴っていました。

しばらく撫でていますと、…聞こえてきました。
『夕焼け小焼け』です。
５時になりますと町役場の防災拡声器から流れてくる音楽です。

「５時になったから、お家に帰りましょうね。」
私達は、猫にそう言って立ち上がり、歩き始めました。

しばらくして振り返りますと、猫は住宅のある方向に歩いていました。
あんなに甘えていたけれど、あっさりとお別れができるのね…
私は、そんな猫を見て、ちょっと寂しいような気がしたのです。

家に辿りつく頃、我が家の周りの森はもう、かなり暗くなっていました。
初めての人には、心細くなるほどの暗さだったかもしれません。
でも、私達がお散歩を終えて、気持ちよく思えるのは、
もちろんこのあたりをよく知っていることもありますが、
心地よい気候と静かな雰囲気のお蔭なのでしょう。

今日もとても素敵な一日でした。
ありがとう…。


　雲の上に浮かぶ…これは…


　甲斐駒です。(昨日のお散歩の時に写しました。)