節分

節分の今日、スーパーマーケットの食品売り場で見かけた山積みの商品…、
それは、海苔巻きです。

立春の前日、つまり季節の変わり目には、邪気が生じるということで、
厄払いのために、各地にはいろいろな習わしがあるようです。

大阪が発祥と言われる恵方巻きも、そのひとつなのでしょう。
今や、全国のコンビニや百貨店、スーパーなどでは、今が売り時とばかり、
たくさんの恵方巻きが売られているようです。

母は、大阪で生まれ育ったのですが、広島に嫁いできたからか、
恵方巻きのことを話したことはありませんでした。
もしかすると、当時はまだ、恵方巻きはなかったのかもしれません。

私が子供の頃には、麦ごはんと焼き魚のイワシを食べていました。
我が家のご飯は、日頃から麦ごはんだったのですが、
節分の日のイワシの焼き魚のお皿には、
お庭から取ってきたヒイラギの葉があしらってありました。
その当時は、贅沢ができる暮らしではありませんでしたが、
母のさりげない心遣いがあったことが思い返されます。

昔、麦ごはんを食べたり、イワシを食べたり…というのは、
季節の変わり目には体調を崩しやすいこともあって、
厄払いと体調に気を付けるための習わしだったのではないかしらと
私は思っています。

ところで、一昨日のテレビで紹介されましたが、
恵方巻きには、普通の巻きずし以外にも、いろいろな種類があるそうですね。

今日のスーパーのレジで、私の前に並んでおられたご婦人は、
細めのロールケーキを買っておられました。
それも、恵方巻きになっているようでした。
時代は変わっているのですね。