愛の日に…

「あれ？　チョコレートだ～。しかも、生チョコだ～。」
ちょっとオーバーな仕草をしながら、主人がニコニコしています。

そのチョコレートは、昨日、主人と用事で出かけた時に買ったものなのです。

今日はバレンタインデーです。
車を運転しない私には、チョコレートを買うために出かける術はありません。
我が家の周りにはお店がなく、歩いて行ける一番近いコンビニまででも
片道１５分以上、坂道を登らなければいけません。

ですから、もう何日も前から、主人と食材のお買い物に出かけた時や
所用で下の町まで出かけた時などに、買っておこうと思って探していたのですが…。

主人の好きな生チョコがなくて、とうとう昨日になってしまったのです。
翌日にバレンタインデーを控えて、私は主人にお願いしました。
「チョコレートを買いたいの。」と。

しかし、このあたりでは、生チョコを売っているお店が見つかりません。
もしかして、コンビニにはあるかもしれないと思って立ち寄ってみたのですが、
やはり売っていませんでした。
結局、車で数軒のお店を回って…、とうとう見つけました。

チョイスできるほどの種類はありませんでしたが、
それでも主人は、「買えてよかったね。」と私に言ってくれました。
生チョコが買えたのは、買いたいという私の願いを叶えるために
主人が奔走してくれたおかげです。
ありがとう…。

今日の３時のティータイムに、オーバーな仕草をしながら喜んでくれた主人。
「あれ？…」なんて、わざとらしく、でも嬉しそうに言ってくれる優しい人。
「おいしいよ。」と言いながら、私に笑顔でお礼を言ってくれた主人に、
心から感謝…です。
結婚以来、愛され、護られてきた日々でした。
本当に、ありがとう…。


　私も、貴重な一かけをいただきました。
　主人が勧めてくれました。ありがとう。