MEDINT(医療通訳研究会)便り+

医療通訳だけでなく、広く在住外国人のコミュニケーション支援について考えていきます。

バウムテスト

2011-07-04 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
医療通訳なので疾患の勉強をすればいいと思っていたのですが、
先日、精神科受診の通訳で
心理テストの通訳を経験しました。
これが、思った以上に大変。
語彙が違うので、はっきりいって完敗でした(涙)

バウムテストってご存知ですか?
バウムはバウムクーヘンのバウム(木)です。
実のなる木を一本書いて、その人の深層心理を
理解するというものだそうです。
私も知りませんでしたが、
精神科では時々使うテストのようです。

実際にやってみたい方はこちら
http://mental.heart-warm.net/check/tree/hyouka.html

「実のなる木を一本書いてください」と伝えて、
その後、結果を解説します。
その内容が難しい!

たとえば

「自分を外界に合わせるのではなく、外界が自分に従うべきであると考える人が多い傾向になります。」
「情緒的ないしは器質的な原因により性格の統合性を失っており、現実検討能力が妨げられ、
自己と外界の状態を客観的に認識できずに区別できていない可能性があります。」
「真面目に描かなかったのでなければ、知能低下や脳器質障害であったり、現実吟味能力が低下している可能性があります。」

って、ただでさえ生きづらさを感じている患者さんに
これを伝えてもいいのか・・とも思いながら、
なかなか言葉の出てこない自分がいます。

精神科の通訳でこんな通訳もあるのだなあと勉強になりました。
疾患名だけではなく、こうした表現も学んでおかないといけないんだなあと。
(これからはマニュアルだけでなく時には文学作品も読もう。)

ちなみに私自身やってみたのですが、
結果には結構落ち込みました。

また、医療通訳でなく、相談を受けていた時、
突然「そけいヘルニアってどんな病気?」と聞かれました。
もちろん、「そけいヘルニア」を訳すことはできます。
男の子のケースも通訳したことがあるのですが、
女の子のケースは・・・そういわれればどんなものか知りません。
またしてもネットと家庭の医学を駆使して調べます。

何年通訳をしてても毎日新しいことばかり。
ベテランになる日はまだまだ遠いです。
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