MEDINT(医療通訳研究会)便り

医療通訳の制度化を目指す医療通訳研究会(MEDINT)のコラム
~みんなで 医療通訳者を増やし、守り、育てよう!~

留学生が医療通訳を請け負う場合に

2015-03-23 17:13:07 | 通訳者のつぶやき
先週末21日に京都で開催されたJAFSA(国際教育交流協議会)主催の
多文化間メンタルヘルス研究会に参加してきました。

こちら は昨年の報告です。

JAFSA(国際教育交流協議会)は、1968年に設立され、
2003年に法人格を取得した特定非営利活動法人(NPO)で、
主に大学の国際教育交流に関する情報交換・調査・研究・研修・出版・提言等の諸活動を行っており、
約300に及ぶ大学・教育機関・企業等を会員とするこの分野唯一のネットワーク組織です。
(JAFSAのHPより転載)

今回は、留学生のこころの問題についての研修で、
四谷ゆいクリニックの阿部裕先生の基調講演と
各大学の担当者の事例検討が行われました。

日本も2008年「留学生30万人計画」を発表し、
2020年までに留学生を30万人に増やそうとしています。
大学では、様々な留学生のサポートを行っていますが、
移住者とはまた違った心の問題やサポートが必要なようです。

お話しを伺ってて、
留学生が精神疾患で受診するとき誰が通訳するのだろうと思いました。
通常、本人が日本語堪能、もしくは英語ができるのが前提と感じましたが、
こころを患っているとき、第2言語がうまくでてくるとは限りません。
そんな時、同国人の学生や知人がサポートに入っているとのことです。

でも、留学生といっても、まだ若い学生です。
修羅場にもなる精神科の受診の通訳はきついだろうなと想像に難くありません。
医療通訳者でも精神科場面での通訳は上級者でなければできないと言われています。
ましてや、医療通訳の訓練を受けているわけでもない
二つの言葉が話せるだけの学生に精神科の医療通訳をお願いするは
お願いする側がかなり慎重になってサポートしなければいけないと思います。

私はできれば、重篤な医療場面の通訳は
学内で人材調達を考えるのではなく
外部の医療通訳者を頼めるように予算措置して欲しいと思います。
結局、多くの善意の人が動くよりも医療通訳者がつくほうが
スムーズに医療に結びつきます。

そして、忘れないで欲しいのは、
重篤な場面の医療通訳をする学生や知人の人たちの
こころの傷の問題です。
慣れていない人が医療通訳をすると
ショックを受けたり、うまく自分自身で通訳したことを消化できないことがあります。
どうしても学生や知人に医療通訳をお願いする場合は、
そのお願いする人が通訳者を孤立させない配慮が必要です。
こうした場面で医療通訳を受けてくれる学生は
優しい人が多いのです。
その分、抱えてしまうことも多い。
周りの人がきちんとそのことを理解するようにお願いしたいと思います。
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