MEDINT(医療通訳研究会)便り

医療通訳の制度化を目指す医療通訳研究会(MEDINT)のコラム
~みんなで 医療通訳者を増やし、守り、育てよう!~

助成金の季節

2019-04-09 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
今年も桜の季節とともに
昨年いただいた助成金の報告書作成の季節が来ました。

MEDINTでは昨年
AMDAひょうご
(公財)コープともしびボランティア振興財団
兵庫県いのちといきがいプロジェクト
の3団体の助成金をいただきました。
ひょうごボランタリー基金助成事業は申請中)

MEDINTを始めた2002年の講座は
関西で医療通訳の活動をされている方々に
無償で来ていただきました。
今考えるととても恥ずかしいことなのですが
会員もなく、立ち上げたばかりの団体に
皆さん気持ちよくご協力くださいました。
ただ、NGOの先輩に
「活動を継続したいなら、講師謝金はきちんと支払わないといけない。
そのお金を取ってくるのが、主宰者の仕事」と教えられました。
それから、シンポジウムや研修の講師をお願いする方には
有名・無名にかかわらず、同じ金額の謝金を用意するようにしています。
高額ではありませんが、私たちが頑張って出せる範囲内の金額です。
医師には安い金額なので断られることもあります。
その時はご縁がなかったと諦めます。
講座主宰者が努力してお金を工面することで、
主宰者の講座への本気度を示すことができると実感します。
なので助成金はMEDINTの命綱です。

善意で行っている医療通訳者には
ひとつでも多くのよい研修を受けてほしい。
でも、まだ職業として確立していない医療通訳者から
高額な会費や参加費をとることはできない。したくない。
結局は、助成金を申請して、その間を埋めることを続けています。

高額な医療通訳講座がたくさん出てきています。
儲かる通訳を目指す方には、それも先行投資であり、否定するものではありません。
でも、そうした雇用に結びついている人たちはまだ一握りで
他の仕事をしながら、医療通訳をやっている人がほとんどです。
そうした人たちに、ちゃんと医療通訳の研修を受けて、活動を続けてほしいと願っています。
MEDINTの講座は通訳者同士の横のつながりを作ることと
対人支援の場面での医療通訳のできる人材を育成していきたいというコンセプトで作っています。
無料だと真剣でない人たちも混ざって講座の質が落ちるので
年会費はそのぎりぎりのラインで設定しています。

助成金をいただくことのいいことは
申請書で事業の根拠を説明する機会を得ること、
報告書でその振り返りをすることですが、
実は助成団体から励ましの言葉をもらえるのが、本当に大きいです。
今年度いただいた3団体はお金だけでなく
講師の紹介や他団体との連携など様々な形でもご支援いただきました。

よい医療通訳者が必要だと思うなら
医療通訳者まかせにするのではなく
社会が責任をもって育てるべきだと思います。

私は「儲かるから」参入する医療通訳者を信頼しません。
「儲かるから」医師をやっている人を信頼できないのと同じです。
きれいごとかもしれませんが
まず患者の医療を守る意識があって
その成果としての報酬がでるという流れがあるべきです。
そのために通訳者を支援する組織として
MEDINTは今年度も活動を継続していきます。

新しい年度もよろしくお願いします。
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