MEDINT(医療通訳研究会)便り

医療通訳の制度化を目指す医療通訳研究会(MEDINT)のコラム
~みんなで 医療通訳者を増やし、守り、育てよう!~

医療通訳者は医療専門職でありたい

2019-04-01 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
MEDINTも新しい年度がはじまりました。
昨日、スタッフとともに今年度の活動方針を話し合いました。

最近の動向も含めて、医療通訳者がいかにあるべきかを
考える時期にきていると思います。

当たり前のことですが
医療通訳者は医療専門職を目指すべきだと思っています。
強みは通訳技術とともに、外国人患者の周辺理解ができることです。

そのために、医師や病院、雇用主の言いなりになるのではなく
自発性をもった医療通訳者を目指さなければならない。
時には、医師や雇用主と議論をするくらいの
対等な立場でなければ存在意義がありません。

タブレットで行えるような右から左の通訳作業は
すぐにAIに持っていかれます。
医療通訳者は外国人医療におけるコミュニケーションの専門職であり
院内調整や他職種との連携ができてこその
スペシャリストであると考えます。

たとえば薬剤師は医師の処方に従って薬を出しますが
決して言いなりになっているわけではありません。
ダブルチェックはもちろんのこと
副作用に関する説明や他の薬との飲み合わせ、
そうした専門知識を生かした専門家として存在しています。

医療通訳者にも
外国人医療の通訳だけでなく
医療における異文化への配慮や
外国人の日本における社会保障の現状、
医療にアクセスしづらい人たちへの配慮など
行うことがたくさんあります。

医療通訳者を育てるなら
単語をたくさん知っている人ではなく
こうした医療現場における配慮ができて
他の専門職の役割を理解し、協働できる人材でありたいとおもいます。

一昨年、MEDINTでは「母子保健通訳の育成」、
昨年「告知場面におけるサポートができる人材の育成」を行いました。
昨年は特に、患者会の代表やがん相談支援センター、クリニクラウンといった
患者をサポートをされている方々にお話を伺うことができました。
緩和ケアやがんといった医学知識だけでなく、
医療の周辺の学びも必要と考えています。
コメント   この記事についてブログを書く
« 坂尾福光先生のこと | トップ | 助成金の季節 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

通訳者のつぶやき」カテゴリの最新記事