MEDINT(医療通訳研究会)便り

医療通訳の制度化を目指す医療通訳研究会(MEDINT)のコラム
~みんなで 医療通訳者を増やし、守り、育てよう!~

子供の誕生

2007-06-20 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
子供の誕生は、医療通訳をやっていて一番うれしいことのひとつです。スペイン語圏移住者は、90年代以降の出稼ぎで比較的若い世代が多く、あきらかに出産ラッシュの時期がありました(笑)。少子化で悩む日本ではないようなほほえましい光景です。ただ残念なことに、日本で子育てを始めると予想以上にお金がかかること、すぐに仕事に復帰できないこと、手伝ってくれる家族が身近にいないこと、保育所がなかなかあたらないことなど、とても大変で、なかなか3人目、4人目というのは難しいようですね。
通常、出産現場ではあまり通訳者が呼ばれることはありません。健康保険の適応になっていないように、通常出産は病気とは扱われていません。異常のない妊娠・出産であれば、入院や出産準備などの冊子の翻訳、出生登録の手続きなどのお手伝いが主で、家族や友達でない通訳者が診察室に入ることは余りありません。
AMDA国際医療情報センターが発行している「8ヶ国語母子保健テキスト 妊娠から育児まで安心して日本で出産するために」のテキストとビデオはとても参考になります。日本での出産に不安のある方には、お勧めしています。
しかし、例外もあります。そのひとつが、子供が障がいをもって生まれてきたケースです。出産後、担当医、両親、家族、時にはメンタルケアをする精神科医やソーシャルワーカーも同席する中で、通訳をいれて説明がなされます。出産という大きな仕事を終えたばかりのお母さんには大変な説明です。できるだけ冷静に正確に、通訳自身が動揺することなく、きちんと通訳しなければなりません。通訳者が入ることで、両親が医師に質問して納得できるまで説明を受けることが大切です。心にわだかまりが残らないように、できるだけ寄り添えるようにつとめます。ご両親は、自分の痛みや病気以上に、子供の病気には心を痛めます。時には心配しすぎ・・と感じることもありますが、勝手な判断をせず、きちんとした通訳を通してこうした不安を取り除くのも大切な仕事だと思っています。

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